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島の魅力を再発見!北海道「礼文島」

日本には美しい場所がたくさんあるが、私が今まで訪れた場所で「最期はここで死ねたら良いなぁ」と、思う場所がある。それは、北海道の離島「礼文島」である。ひと言でいうなら、「天国」という言葉がピッタリな島だ。

トラベルクリエイターを目指して奮闘中の私が今回は、「日本の島の魅力を再発見」をテーマに、礼文島の魅力を今一度見直し、足を運びたくなるような魅力を伝えていく。


300種以上の高山植物が咲く花の浮島

礼文島は、北海道稚内からフェリーで約2時間。海抜0メートルから高山植物が300種以上咲き、別名「花の浮島」といわれている日本最北の離島だ。

春から初夏が花のハイシーズン。ランの女王と呼ばれ、絶滅が危惧される固有種「レブンアツモリソウ」を見に、この時期は全国から人が集まって来る。

「花の浮島」をトレッキングしながら感じる

礼文島は独特な丘陵地形で、高山植物に囲まれトレッキングを楽しむことができるのも魅力のひとつ。

礼文島の「すべて」がつまった桃岩展望台コースは5.7キロ・約3時間。海に浮かぶ隣の島:利尻島の利尻山をバックに、島に生息するほとんどの高山植物を見ることができる、島1番の人気コースである。

岬めぐりコースは12.4キロ・約5時間40分。こちらは、「雄大」という言葉がピッタリなスケールが大きいコースで「こんな場所が日本にあったのか」という絶景を拝めることができる。コースの途中にはレブンアツモリソウ群生地があり、5月下旬〜6月中旬まで開園している。

この2つのコースを歩いて、「最期はここで死ねたら良いなぁ」と思ったほど感動した私。美しいブルーの海、断崖、高山植物、鳥のさえずり、すべてにおいて唯一無二の場所。ため息が出るほど美しい。「天国ってこんなところかなぁ」と、想像できるほど心が震えたコースである。

岬めぐりコース

礼文島をもっと楽しむ島ごはん

礼文島は四方が豊かな海に囲まれているため、おいしい海産物を楽しむことができるのも嬉しい。

ウニに舌鼓をうつ

礼文島といえば、絶品のウニ。6月〜9月頃までしか取れないエゾバフンウニとキタムラサキウニは、利尻昆布を食べて育ち濃厚で甘味が強く、日本の中でも最高級品と言われている。2種を食べ比べするなら7月〜8月がオススメである。

ホッケのちゃんちゃん焼きに感動

脂の乗ったホッケの旬は、7月頃〜9月頃。北海道の郷土料理でサケのちゃんちゃん焼きがあるが、礼文島ではホッケのちゃんちゃん焼きだ。特製の味噌ダレとネギを乗せ、炭火で焼き、色が白っぽくなってきたところから食べ始める。

「炉ばた ちどり」で食べたホッケのちゃんちゃん焼き

新鮮なウニ丼は磯の香りと甘みが口に広がり、食べ終えるまでどんぶりから口を離すことができなくなるほどおいしい!ホッケのちゃんちゃん焼きは特製の味噌ダレがホッケの旨みを際立たせ、ご飯とビールを一緒に食べると最高においしい!

野生動物に出逢う

礼文島では、野生のゴマフアザラシに会うことができる。海の近くを歩いていると、ときおりアザラシたちの声が聞こえてくる。

風が強くなければ大抵は浅瀬で寝ているので、見たい場合は金田ノ岬に行ってみると良いだろう。かわいい姿に癒されるにちがいない。

金田ノ岬にいたゴマフアザラシ。ドローンは使用禁止です。

最後に

訪れた人だけが感じることのできる島時間。美しい丘陵地形と、海抜0メートルから高山植物が咲き誇る「花の浮島」礼文島。

島ならではの食文化、漁業、そして暮らし方は、訪れてみないと分からないものがある。礼文島に行くには時間がかかる。正直、行きにくい場所ではあるが、また行きたくなる魅力が詰まった島だ。

私のように「最期はここで死ねたら良いなぁ」と思えるほど感動した場所にまだ出会えていないのなら、ぜひ礼文島を訪れてみてほしい。日本の離島の魅力をいま一度再確認できるだろう。そして、忘れられない島旅があなたを待っているに違いない。

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