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第10回 アイドル楽曲大賞 2021

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今年も世の中の状況は好転せず、ライブができなかったり短縮されたりしたのですが、そのせいなのか曲数の多いアルバムがたくさん発売されたような気がします。多すぎてじっくり聴き込むのが追いつきませんでした。

もうひとつ気になったこととしては楽曲派系と沸き系のハイブリッドのグループがでてきたこと。双方のイベントに出演しているグループがいくつか思いあたります。これもこの状況で声出しができなくなって、無理に客を沸かせなくてもよくなったのが関係しているのでしょうか。

あまり音楽の知識がないので以下はポエムです!

インディーズ/地方アイドル楽曲部門

今年はなんといっても「WT☆Egret」と「タイトル未定」のアルバムがぶっちぎりによかったです。全体的に今年選んだ曲は斬新さというよりは、揺り戻しでアイドルっぽい曲に惹かれたような気がします。

1. WT☆Egret 「Sing」

ボクたちはこういうアイドルが見たいんだ!
この楽曲、この歌い方、この振り付けのよさがわかる感性が自分にあってよかった。
「SHIRASAGI DISCO」ももちろん最高なのですが、「Sing」のほうが切なくて強くて好きでした。MVは何度も繰り返しみたのですが未見なので早くクラップ3回鳴らしたいです。
※ 12月29日にライブ見れました!

2. Jumping Kiss 「クラクラ」

アイドルがちょっと背伸びした曲を歌うというのが大好きなのですが、ギャップが絶妙で楽曲も素晴らしい。
つたない発声でこんな大人びた歌詞をうたわれると、楽曲派の本来の定義が発動してうっかり上位に入れてしまいますね。
「めちゃくちゃ好きだから伝えたいよ なのに はちゃめちゃな胸の鼓動」このフレーズを思いついたのは天才。

3. CUBΣLIC 「シーサイドタイムマシン」

海辺のとびっきり素敵なふたりの思い出をサイダーの瓶に閉じ込められればいいなという歌。でも。
その描写がとても独特でめちゃくちゃ。それをエレクトロなサウンドにのってたたみ込むように歌う。なのに、なぜか切なくて仕方がない。
この雰囲気、CUBΣLICにしか出せないよ。

4. POMERO 「君が好きだと言えたら」

唯一無二のPOMEROだけのラブソング。
懐かしいようで、でも日本じゃなくて、どこか異国のできごとのような世界観。なんておしゃれな恋なんだろう!

5. ChöuChöu. 「この花を束ねたら、」

夢見る花たちの狂おしいまでの切ない想い。
プロデューサーのたむらみきさんが歌詞も衣装もロゴもぜんぶ自分でやってるのですが、すべてのセンスが素晴らしいグループでした。花をモチーフにここまで素敵な歌詞が書けるのはほんとに素晴らしい。ステージングもひとつの物語のようで見ごたえがありました。
初見でライブを見た時にテンポが曲中でなんども変わるのが斬新で驚きました。

アルバム部門

1. タイトル未定 「青春群像」

北海道で活動しているアイドルが日本で一番良質なアルバムを作った。
派手で目立つ曲こそないのですが、アルバムを通してほんとにいい曲ばかりだなぁと思いながら一時期リピートして聞いていました。
これも未見なのでちゃんとライブを見に行かないとと思っています。

2. PiXMiX 「君がいたから」

メジャーの音が聞けます。
PiXMiXがメジャーに移籍した瞬間から、曲やイベントがつまんなくなってしまい、やっぱメジャーにいっちゃうとアレだな!的なイメージで情報をなにも追ってなかったのですが、サブスクで聞いたアルバムがすごい完成度でやっぱりメジャーはすごいな!となりました。
「その先へ」から「Don’t Worry」までの曲がぜんぶ違ってぜんぶいいです。

3. マニマニ 「キミはまだマニマニを知らない」

少女たちが汗まみれで終末に向かって突き進むロック。
難解な歌詞を理解できてるかどうかはわかりませんが、それを必死に歌う姿になぜかこころ打たれます。
惜しむらくも一旦解散してしまいましたが、新生マニマニがどんなふうになるのか楽しみです。

3. ChöuChöu. 「ChöuChöu.」

同列3位だけどマニマニのほうがアルバムっぽいので投票はマニマニに入れました。こちらも解散してしまいましたが、たぶん再結成はむりな感じ。

メジャーアイドル 楽曲部門

去年と同様メジャーの方はほどんど聞かなかった(もしくは一聴のみ)のですが、ふたつだけ投票しました。

1. PiXMiX 「飛ばせ!紙ヒコーキ」

応援ソングとしてほぼ理想の形。
夏ぐらいにとても忙しくてつらかった時ほんとに励まされました。歌詞も曲の展開も心にしみます。
真っ直ぐすぎる歌い方はそのようなボーカルディレクションなのでしょうか、ものすごく前向きになれます。「You're my sunshine」のフレーズもいいですね。間奏から落ちサビの流れとかもう最高。

2. 東京女子流 「ストロベリーフロート」

アーバンな女子流が帰ってきた。
一聴してマライアキャリーの「Emotions」が思い浮かんだ。80s/90sのテイスト、シンセの音色がたまりません。跳ねるリズムを追っていると踊っているメンバーの姿が目に浮かびます。そして素晴らしい女子流のコーラスワーク。「1, 2, Here we go!」が聞きたくて何度もリピートしてしまいます。

選外

選外とはいえすべて同列6位ぐらいの感じなので、それぞれまんべんなく聞いていた好きな曲たちです。

ChöuChöu.

ほんとにぜんぶ好きでいまでもヘビロテしています。

  • you are SUMMER

  • 春、君と約束を

  • shuwa shuwa

  • 1・2・3!

開歌-かいか-

開歌はライブを楽しむというより鑑賞するタイプのアイドルでしたが、ひさびさにライブ見たらすごくライブしてた!特にこの曲!

  • Secret Summer

jubilee jubilee

相変わらずハイクオリティのアルバム。既存曲が多かったので選外になってしまいましたが、とくにこの曲の編曲が好きでエンリピで聞くこと度々。

  • メロディ

マニマニ

仕事で疲れたときにこのアルバムを聞くと頑張ろうって気持ちになる。アルバムの曲順もすごくアルバムっぽくてよい。

  • SE

  • 仮面を被ったピエロ

  • 水溜りのアパテイア

  • アナタには分からないでしょうね

  • 僕のいのちがここで終わるなら

  • 生存バイアス

IDOLATER

デビュー曲があまりにもよかったのですが、当時いまひとつハマる場所がなくライブでは目立たない存在でしたが、最近は少し方向転換して楽曲派のタイバンにも顔を見るようになって、これからが楽しみです。間奏のシンセが大好き。

  • 消せない…

innes

わたしの聞いてきた音楽にこの手の曲がなく、ものすこくいい曲だなとビックリして、まだまだ新しい曲を見つけて感動できることが嬉しい。

  • FEELINGS

美味しい曖昧

新メンのボーカルが入った新しいアルバムが出たのですが、すでに去年1位に選んでいるので選外。「ナチュラルアレルギー」を超える曲はしばらくむりだろうと思っていたのですが、それに負けない盛り上がりの「サプリメ」を出してきたのはほんとうにすごい!

  • サプリメ

  • 綺麗事スコープ

終わらないで、夜

自分的にしっくりこないまま解散してしまいましたが、解散発表後に出してきた曲がどれもよかった。「一瞬の光」で「オーオ!」ってコールしてみたかった。

  • シンデレラ

  • 一瞬の光

クレイビット

どう考えてもいちばん好きなタイプのグループなのですが、なかなかライブのタイミングが合わず。来年はたくさん見たいです。

  • Tap Tap Tap!

RAY

RAYもいいアルバムだったのですが、既存曲が多く選外。「コハルヒ」はいつもとちがったRAYでとてもよかったです。

  • コハルヒ

situasion

今年のシチュは強かったですね!伸び率でいったら一番かも。幅広い曲をそろえてるのにもかかわらず、すべてがライブで強い。どことなくダークな曲をかわいい女の子が歌うというわたしの好きなアイドルの本質を持っていると思います。

  • I WAS BORN IDOL

  • from a distance

  • KAWARA GIRLS

Devil ANTHEM.

デビアンは毎年こころがほっこりあたたかくなるとてもいい曲を作ってくれるので好き。

  • シアワセクラップ

89-ハチキュウ-

どことなく5年前ぐらいのシーンにいそうなハチキュウ、けっこう曲調がバラバラでこれもグループ色とは違う感じの曲。「ハッ」という吐息がとてもいいです。なんでイーハトーブなんですかね?

  • イーハトーブ

ピューパ!!

すっかりバンドサウンドが板についたピューパですが、これはわたしの好きなエレクトロのピューパ。この世界観でミニアルバム作って欲しい。

  • パラレルニューワールド

われらがプワプワプーワプワ

けっこう楽曲派向けの曲も多いわれプワ。チップチューンをベースにした独特の曲調は唯一無二のわれプワニズム。ライブだといい曲と沸き曲が混在しちゃうので、別ブランドつくってこっち界隈でライブしてほしい。もう宇宙人設定なくてもいいし。

  • 都心感情線

fishbowl

プロデュースはこうやるんだという見本みたいなグループ。なにもいうことないです。すべてがよい。

  • 深海

EVERYTHING IS WONDER

いま大阪のシーンが楽しそう。エビワンは80年代のオマージュをまじえつつすごい難解な曲をアイドルのフォーマットでやってる感じでおもしろいです。グループ名を冠したリード曲はMVも最高。

  • EVERYTHING IS WONDER

Gran☆Ciel

TLで知った曲。トランペットで聞かせるアイドル曲珍しくないですか?

  • Do You Love Me?

lonely planet

ロリプラの初期の曲の雰囲気が大好きだったので「MISTAKE」はひさびさによかった。解散しちゃったけど音源化が遅すぎたよね。

  • MISTAKE

LiLii Kaona

リリカオの曲を言葉で表現する能力がないですが、ライブハウスでものすごい音の洪水にまみれていると音楽ってすごい!ってなります(能力)。

  • Fragile

NoA

解散しちゃったけどけっきょく見れなかったんですよね。最後に出したアルバム「ALL SONGS」ぜんぶの曲がよかったです。

  • SE

  • alarm

oxymor≠n

地下アイドルの好きなところのひとつに、たまにとんでもない美形がいるところ。このグループのカヤちゃんがそれ。加工しているように見える自撮り写真そのままの子が目の前にいるのにビビります。この曲だけすごいドラマチックな展開で好き。

  • 幻想パレット

毒島大蛇

機動戦艦ナデシコのエンディング曲のカバーなのですがアレンジと透き通った声がめちゃくちゃ好きで1時間通しで聞いてたりした。

  • 私らしく(カバー)

りあら

JCがフィリーソウルにのせていちごタルトに想いを寄せる。

  • いちごタルトが食べたくて


と、ここで今年聞いた曲はおしまいなのですが、記事を書きはじめた前後ぐらいにドハマリした「かすみ草とステラ」さん。楽曲大賞にもエントリされていたのですが、ここまでハマるとは思わず投票してませんでした。

かすみ草とステラ

とくに「君と終末の秘密基地」が振り付け込みで好きで好きで、調べてみたら ChöuChöu. と同じすえくんが作曲ということで、ものすごく納得。歌詞もありえん青春でたいへん胸が苦しくなって素晴らしいです。

新曲の「チョコとミント」も神がかっているので音源が出たらぜひ聞いてみてください。

来年もどんな曲に出会えるか楽しみです!


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