積読書感想文「ドグラマグラ」

夢野久作の「ドグラマグラ」という本の読破に挑戦しました。
前に何度も読みかけて挫折したので、改めて読み返してみたのです。
だけどやっぱり上巻のあと少しのところで読み疲れて断念しました。

この「ドグラマグラ」という小説を読了した人は精神が崩壊する、という都市伝説のような話があります。
しかし、僕は毎回半分も読み終えずにすでに崩壊しています。

シュールでデカダンスで若干エログロというか、耽美的で退廃的と言えばその通りなんですけど、物語は支離滅裂でストーリーがあってないような感じで、訳の分からない難しい言葉ばかりだし、主人公は精神病んでるし精神科医はマッドサイエンティストだし、とにかく登場人物はみんなキチガイです。
でも、奇妙奇天烈でキチガイで病んでる小説だから読み終えた後に精神崩壊するのかというと、それは違うと思うのです。

とにかく、この小説は出口の見えないトンネルのように長いのです。上下巻二冊読み終えるのにめちゃめちゃ時間がかかる上に、意味不明でなんとか理解しようと同じとこ何度も読み返したりしてなかなかページが進まず、いつ読み終えるのだろう、と途方に暮れます。
とにかく読み疲れるので、この長い長い文章を読破したらそれはとても疲れて困憊してしまうことでしょう。
僕はすでに読んでいる途中なのに脳のエネルギーを消耗し、頭がおかしくなり精神的にもおかしくなってます。

この小説を読了したら精神崩壊するという話は結局、読んだ後は長い話を読み疲れて気が狂いそうになるぞ、という、実はそういう意味の例えなんじゃないかと、僕は思います。
(とはいえ、結局読了できなかった僕がこう結論づけるのもどうかと思いますがっはっは……)

あと、ちなみにドフトエフスキーの「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」なども、読み疲れるほどクソ長いし登場人物はやっぱりキチガイだし、しかもロシア語からの翻訳が直訳に近くまどろっこしく読みにくいですが、まだ話の展開がハッキリしてて続きが気になり読み進めていく分、この夢野久作の「ドグラマグラ」に比べれば、(あくまで 「ドグラマグラ」に比べれば、ですけど)読破しやすかったです。

だけどまぁ、僕はドグラマグラのイミフで狂気じみた世界観が実はとても好きなんですけどもね。

異常、ドグラマグラを読んだ話でした(^q^)

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