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物を捨てて幸せになろう!~手ぶらで生きる~

「あれも欲しいこれも欲しい。もっと欲しいもっともっと欲しい」

ブルーハーツの『夢』。友人が気持ちよさそうに歌っている。
盛り上がる友人を見ながら、私は思った。

「甲本ヒロトは人生で大切なものがわかってなかったんだな」

どの立場で言っているんだろうと冷静になった。
こんな気持ちになったのは、前日にこの本を読んでいたからだ。

『手ぶらで生きる。』

ミニマリストしぶによる手ぶらで生きる=ミニマリストになることで自由になる50の方法が書いている一冊。結論、自分が人生で何を幸せと感じるか?何が大事かを理解できるきっかけになること間違いなし。自分の幸せは、これだ!と自信を持って言える人を除いて一読をおすすめする。

●そもそもミニマリストとは?

私はミニマリスト=物を持たない人というイメージであった。シンプルな生活も好む人。本書を読むとそれは間違いであることに気づく。

ミニマリストとは、物を持たない人ではなく、
①自分が人生で何を大事だと思っているかを理解している人②自分の人生でどこを何を際立たせるかを理解している人のことであった。

そして、ミニマリスト的思考とは、幸せになる為の思考だ。何が自分にとって幸せかを考える思考。一例を言うと、なににお金を使って、なににお金を使わないかを考えること。この思考が結果的に自分が何に幸せを感じられるかを理解する助けになる。

「なににお金を使い 、なにに使わないか 」を決めることは 、 「自分にとって 、なにが幸せか 」を知ることだ 。

イメージで持っていたミニマリスト=物を持たないということは、この思考の結果なのだ。この思考はモノに限らず、カネ(お金)、トキ(時間)、ヒト(人間関係)、コト(思考、行動)にまで及んでいく。

その中で特に印象的だった項目をピックアップしたい。

●消費する側から生産する側にまわる


本書では、消費は中毒性の高いドラッグと比喩されている。「 2ちゃんねる 」の創始者ひろゆきも「消費は飽きる 。お金を使うことで幸せを感じる人は際限がなく限界があるから 、一生幸せになれない 」ということを著書に書いている。

このような経験を私は実感として持っている。いい家に住んでも満足するのは一か月だった。高い車を買っても、全く同じだった。いい家に住んでも、いい車に乗っても理論上、上には上があるため満足し続けることはできない。本書でもエビデンスとして物による幸福感は長続きしない。幸福感は慣れやすいため、欲望が増す可能性が高いことが証明されたことが紹介されている。

この解決策として生産側に回るのだ。文章を書いたり、料理を作ったりする生産活動は健康的な快感となり長続きするものとなる。

●TVは持たない


根っからのバラエティ好きで共感できないかと思ったが、TVを持たないことで自分が見たいと思った番組を能動的に見るようになる=よりテレビを楽しめるようになるという著者の意見に大賛成で速攻TVを捨てようと思った。

今やネットでTVコンテンツ見れる時代!(研究によるとTVを見ている時間のうち、本当に楽しいと感じるのは総視聴時間の13%という研究がある。 1時間で8分だけって!)加えて部屋が広くなる、自分主体の時間が増えるのも大きなメリット。

●街を私物化する

カフェやコワーキングスペースを仕事場に、スーパーを冷蔵庫に、ジムを銭湯に、コンビニを宅配BOXにする。自分にとって必要な機能を選んで外出しする。わざわざ自分で持つ必要はない。機能が必要なだけ。以前興味を持った、家も捨てる男にも通じる思考。彼は家に価値がないと思って家を捨ててる、究極のミニマリスト。


本書は全篇通じて、自分にとって何が大事かを考えるきっかけになる一冊。個人的にまずはTV、ソファー、テーブルを捨てます。

#手ぶらで生きる #しぶ #ミニマリスト #ミニマリズム #家を捨てる #家を捨てた男


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