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My勝負パンツ

いくら、十中八九「ディナーオンリー」でおしまいになりかねないデートだとしても、万が一…億が一の “有事” に備え、清潔感のある──できれば視覚的にもハイセンスかつキャッチーな下着を装着しておくのは、もはや「願掛け」に近い男女の性(さが)であり、同時に相手に対するエチケットの一環
とも言えましょう。

もちろん、ぼくだって

「もしかすると今日はイイことがあるかも…」

…みたいな日のため用に奮発したとっておきの、
いわゆる

「勝負パンツ」

…を一枚や二枚は持っています。
ただ、あまりに奇を衒(てら)ったデザイン
のものではなく、

(1)おしっこの黄シミがわかりにくい
          濃い系のカラーが基調
(2)無地ではなく、おしっこ他の液体による
          先端部の湿りが目立たない柄物
(3)具象的すぎる(=遊び心が激しすぎる)
          モチーフは避ける

…など、なんとなくの基準をもったチョイスを
心がけてもおります。

たとえば、「単なる真っ黒なパンツ」みたく地味すぎてつまらないコーデにならないよう、あえての柄物鮮やかな赤とかが差し色に加えられていたり──
そんなことをあれこれと考えていたら、必然的に
(1)(2)はクリアできてしまうわけです。
あと(3)は、子どもっぽい、分不相応な若づくりの印象を女性に与えないための配慮…だったものの、
ここ数年は逆に

「いいおっさんの可愛らしさ」

…を積極的に前面へと押し出す戦略に変更しつつあるので、ドラえもんやらイチゴのショートケーキやら
キースヘリングっぽいタッチの犬やらをモチーフにしたパンツを好んで購入するようなりました。

──と、以上を踏まえたうえで、現状持っている
Myパンツのなかで

「もっともお気に入りなのは?」

…ってことになると…
ズバリ! この2枚であります。

黒を基調としながら彩度の高いアダルトな花柄が、まさに百花繚乱! さらに写真ではわかりづらいかもしれませんが、股間あたりに謎のポケットも付いていて…一体、どう使うんでしょうかね(笑)? さっぱりわかりませんが、女性にはわりと好評だったりして、ピロートークにもそれなりのターボがかかったりもするのです。
さっきぼくは「具象的すぎるモチーフは避ける」と申したばかりではありますけど、このイエス・キリスト(らしき人物)がプリントされたパンツも大のお気に入りであります。宗教的な思い入れは正直ゼロなのですが、なにか慈悲深いことをいつも考えていそうな、人間としての奥深さをアピールできるはずです。できないか…(笑)?

いずれにしろ、(あくまで)意中の相手とのデートを目前としながらも、はなっから

「どうせズボンを脱ぐ機会なんか無いんだから…
パンツは、どーだっていいっしょ!」

あるいは、

「どうせワンピを脱ぐ機会なんか無いんだから…
ブラやパンティは、どーだっていいじゃん!」

…なんて風な諦観ばかりを抱いているヒトには、
永遠にチャンスは訪れないものなのです。

「備えあれば憂いなし」

まったくもってそのとおり! 
ホント、古(いにしえ)の人々は素晴らしい格言
残してますよね(笑)???

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