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根元的な現実への嗜欲を取り戻す〜縄文巡礼2021〜

19歳の時にアメリカで発禁処分を受けた作家、ヘンリー・ミラーの『北回帰線』を読んだ衝撃は今でも忘れられない。

その序文にアナイス・ニンが書いている。

根元的な現実へのわれわれの嗜欲を取り戻すーもしそういうことが可能だとすればーそういう力のある小説がここにある。

ヘンリー・ミラー『北回帰線』序文より
(新潮文庫)

私はずっと、この言葉を探し求めてきた。知らぬ間に。根源的な現実への嗜欲を取り戻すって、どういうことなんだろう?

嗜欲とは、あることを好み、それを欲するままにしようとする心のこと。

そんな人は、あまり見かけない。
ドラマを見てても、みんなお利口さんに見える。とてもよく我慢のできる人ばかりで、欲するままに生きるというのは、この世界では物珍しいことなんだと思う。

野生を、現代人は失ってしまっている。欲望があればそれだけで叩かれるような時代だ。でも、津軽の人ならわかると思う。本当に私達の魂を震わす時には、心は「じゃわめく」ものなのだと。

じゃわめくは、ざわめく に近いけど、音として「じゃわ」めく場合は、もうじっとしていられないような感覚だ。それは津軽三味線の音や、ねぶたやネプタ祭りの囃子を聞いた瞬間に津軽の人なら、誰もがじゃわめく。

とんでもないことが起こっていると、体が予感するのだ。

そんな祭りに、この縄文巡礼はなるだろう。

片山康夫の写真展示、
境航の絵画展は10時00分から。
こちらは入場無料。
また、杉原信幸と中村綾花による

「獅子舞の布手縫いワークショップ」があります。

午後2時からは津軽三味線奏者・長峰健一と神楽太鼓奏者・石坂亥士の演奏と雪雄子の舞踏、そしてぼろを美しくパッチワークし巨大なこたつ布を被って踊るこたつ獅子の獅子舞がある。

もはや…じゃわめきしかない。

公演終了後に私、山田スイッチと竪穴式住居職人の黒田将行、はっち2021レジデンスアーティストの杉原信幸の縄文語りがある。

公演が終了次第始めるので、
午後3時頃に始まります。チラシでは16時になっているのでご注意を!

根元的な現実への嗜欲を取り戻せるものを、私はいつも探している。

もしも、誰かの生きる嗜欲を、蘇らすことができたなら。

これ以上嬉しいことはないと思う。

では、また!

2021年11月21日(日)
縄文巡礼2021
会場 鶴田町歴史文化伝承館
(青森県鶴田町大字廻堰字下桂6-3)
参加費 大人2000円 
学生1500円
☆中学生以下 無料☆

主催 縄文友の会
問い合わせ 
TEL 08032509807  縄文友の会

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