ついに岩手にやってきたANAインターコンチネンタル安比高原リゾート。5月のスキマ時間で行ってきました。タイトル通り曇り空で、ときどき雨、という感じでした。

東京のインターコンチネンタル（以下、IHG)は大好きなホテルで、とにかく朝食が最高！ という思い出があったので、岩手にIHGが来るのかあと、初めて聞いた時は本当に驚きと、嬉しさがあったわけです。

もっと驚いたのは、日本初上陸という、英国式の全寮制インターナショナルスクール、「ハロウインターナショナルスクール安比」がほとんど同じ時期に開校する、という話でした。

１年間の学費が約900万円という、岩手県の平均的なサラリーマンの2年分の年収を全額注ぎ込むことになっても足りないであろう、とてつもない学校が、岩手の山の中にできてしまいました。ハリーポッターの「グリフィンドール」や「レイブンクロー」などのように、寮がクラスごとに「○○寮」と名前がついて分けられており、さすがイギリス謹製！ と思うところ多々。

まぁその話はともかく。

安比は、西和賀町からだと車で約２時間ほど。盛岡までは県道１号線という下道をのんびりと走り、盛岡前潟インターから高速にのって松尾八幡平ICで降ります。そこから少し山の中を走ったら、すぐです。

今回のIHG、すばらしいホテルでした。ロビー空間のぜいたくなつくり、客室のしつらえ、レストランでストックされている酒類の高価さ…。外資系ならではの王道路線にノックアウトされながらも、自社に活かせそうなところはしっかりと勉強させてもらいました。

朝食は、さすがに東京のIHGほどではなかったですが、よく頑張っていたといえるでしょう。以前も安比のIHGを利用したことがある者から言わせると、「バイキングの品数が少なくなっている」とのことでしたが、あきらかにお客様の数が少ないこともあり、品数を減らして回しているのでしょう、それは理解します。

話を聞くと、5月は閑散期とのこと。いくら閑散期とはいえ、これだけの投資規模の施設だと、ただ1日動かすだけで相当なお金がかかるわけで、次の繁忙期までどうやってやり過ごすんだろう、と心配になります。いいホテルですし、価格もいまはとてもリーズナブルなので、みなさん行ってみたほうがいいですよ！

我が身を振り返ると、たしかに山人-yamado-も、ことしの5月はお客様の数が少なかったんです。昨年、一昨年は5月がぐんぐんと売り上げを伸ばした月だったので、ことしも、昨年ほどではないにせよある程度まではいけるかなと思っていたのですが、その予想を下回ってきました。

全国的にはどうだったのでしょう。

ことしの4月、GWは、コロナ禍以後で最大規模の旅行需要の膨らみだったはずですが、蓋を開けてみると、とくに5月、しっくりきません。GWの日並びが過去2年と比べるとあまり良くない、というのはあるかもしれませんが、それを差し引いても、予約がほとんど動きませんでした。

でも4月まではよかったので、やっぱりみなさん、GWまでにさんざん遊び尽くして、遊び疲れてしまったのかも？　と思わないでもありません。5月の山人-yamado-は、気候もよくて、虫も少なくて、景色がさわやかで、山菜がいちばん豊富な時期で、年間通してもいちばんおすすめしやすい、最高にいい季節なんですけどね！

安比高原も同じだと思いますが、こんなにいい季節が閑散期になってしまうなんて、もったいないです。

西和賀にいらっしゃるなら、まずは5月なんです。みなさん。よろしくお願いします！