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山上徹也さん支援に関するアンケート調査結果報告 ③支援動機

「山上徹也支援 Yamagami Support」のXアカウントを通じて2023年9月27日から10月15日にかけて行った山上徹也さん支援に関するアンケート調査結果報告の第三段です。
本稿では「なぜ山上徹也さんを支援するのか?」、「支援活動を通して変化したこと」について支援者の皆様から寄せられた声を紹介します。

報告シリーズは下記のテーマで順次公開予定です。
① 支援者の属性
② 支援傾向
③ 支援動機 (本稿)
④ 支援案


1. アンケート概要


「アンケート概要」及び「調査の背景と目的」は第一回目の記事をご参照ください。


2. アンケート結果「なぜ山上徹也さんを支援するのか?」


2-1. <概要>支援者は様々な側面の理由から支援している

下記はアンケート回答から抽出した「主な支援理由」の一覧です。

主な支援理由
1. 境遇への同情
2. 家族に対するシンパシー
3. 見た目の好み
4. 人柄や知性への期待
5. 宗教被害者への共感
6. 悲しい人生ストーリーへの感動
7. 日本社会への異議申し立て
8. 冤罪への懸念
9. 生き様への魅力
10. 社会的問題への関心

支援者は個人的なつながりや社会的な課題への取り組み、法的な公正に対する意識など、様々な側面の理由から山上徹也さんを支援していることが分かります。


2-2. <アンケート回答全文>

Q:なぜ山上徹也さんを支援するのか、支援することに至ったきっかけや思いや考え、背景などを教えて下さい

境遇に同情した。家族にカルトがいる点にシンパシーを感じた。見た目が好みだった。更生して頑張ってほしい。

30代 / 女性 / 日本

同級生のインタビューなどから推し測れる優しく思いやりのある人柄。手紙やツイートから伝わる知性。
努力型で将来有望、きっと社会に貢献したであろう才能溢れる素敵な人間が、宗教が元となる家庭環境の中で苦しみ抜き、追い詰められた。
苦しい環境の中でも、前向きに資格を取得し人生をよくしようと相当な努力をしたはず。
私も社会も全く目を向けることなく、社会の中に宗教が原因で家庭を人生を壊滅させられて苦しめられる人がいるなど見ようともしなかった。彼の「ちょっと目をつぶるだけでいい。至って平和だ。」という言葉を目にし、自分自身が恥ずかしく苦しい気持ちになった。
想像を絶する絶望の中で選択してしまった行為だと思うが、情状酌量された上でその罪を償い、少しでも生きていてよかったと思える人生を送ってほしい。
そのための弁護費用と、辛い拘置所生活が少しでも過ごしやすくなってほしいと思い、ほんの少しずつだができることをしていきたい。

50代 / 女性 / 日本

既に亡くなっていますが、私の祖母も統一教会の信者でした。
献金や物品の購入で、数千万円ほど使ってしまったようです。
このままでは家や土地も売られかねないと、祖父が土地の権利書を隠すなど対策をしたので、破産したり住む家がなくなったりすることはありませんでしたが、一歩間違えたら一家離散していたかもしれません。
その為、統一教会によって壊された山上さんの家庭環境は、決して他人事とは思えませんでした。
彼の言葉からは、統一教会の被害者を救いたいという使命感や、自己犠牲の精神も感じます。
せめて今後の人生では、多くの支援を受けてほしいですし、人の温かみに触れ、少しでも心穏やかな時間を過ごしてほしいと思っています。

30代 / 女性 / 日本

映画より悲しい人生のストーリーのためです。
一生懸命生きてみようともがきましたが、現実の壁は高かったですから。
彼の人生について切なさを感じました。

30代 / 女性 / 韓国

山上氏の経歴の背景。快楽犯なら、無視してる。(なぜ、メディアも、事細かに、伝える、SPが、その時、始末すれば、ある意味良かったはず。

50代 / 女性 / 日本

報道での情報でしかわかりませんが山上さんの事件に至るまでの経緯やそれまでの家庭環境等共感できる部分があったからです。本当は純粋なのにこのような事件を起こす事になってしまった。それが非常に残念でいたたまれません。かつ他で苦しんでいる人たちがいて声をあげれない中、山上さんひとりが犠牲になりなんとも言えない思いにかられたからです。

40代 / 女性 / 日本

初期の供述で「銃がちゃんと当たってよかった、他に被害がなくてよかった」って言うのを聞いて、山上さんが行ったことは生半可なことではなく何かすごい意志があるのだと感じたから。そして実際自分が想像していた以上にすごい志しだったから。

40代 / 女性 / 日本

一党独裁の国日本の、パンドラの箱を開けた山上さん。想像を絶するその生い立ちと、今だに変わらず独裁を続ける自民党と統一教会は、本当の日本の姿を象徴している。そこに一石を投じた山上さんの影響は計り知れない。
この事件によって、ヨーロッパで出会う社会派の人々の間では、安倍晋三や自民党の悪事について興味深いと質問を受けるようになった。
クールジャパンは薄気味悪いプロパガンダと感じてきたが、その裏では声なく苦しむ人々を顧みず手前の利益を追う残酷な母国日本をなんとかしたい。
よって、獄中の山上さんを支援するのは当然と感じている。

50代 / 女性 / フランス

事件以前から安倍首相の政治姿勢に嫌悪感がありました。何でこんな人が日本の舵取りを担うことになったのかと怒りもあった。選挙には必ず行きますが、日本の総理は政党関係なく自分で選びたいと強く考えるようになった首相でもありました。
特に自殺された赤木さんの奥様から何度も質問され手紙も受け取ったのに全く誠実に対応しない事で怒りが頂点に達し官邸に突入して殴って遣りたいとまで一時感情的になりました
政治家として色々な方を眺めてきましたがここまで負の感情を抱いた人は初めてです。
事件時の映像を見て何故か自分と同じ人間がいるんだと強く思いました。

60代 / 女性 / 日本

彼は犯人ではなく冤罪になる危険性があるからです。

40代 / 女性 / 日本

彼の生き様に惹かれたから

30代 / 女性 / 日本

壮絶で数奇な運命に、何か支援できることがあればと考えるようになりました。
高学歴な両親の元に生まれたのにその恩恵を受けられなかった事や家庭環境に対し、気の毒な気持ちが湧きました。そもそものきっかけは山上徹也さん父の自死の新聞記事が記憶にありました。

60代 / 性別無回答 / 日本


2-3. <考察>主な支援理由は同情、山上氏への期待、社会問題への関心、冤罪への懸念

アンケート回答は以下のように考察できます。

①【同情・共感】

  1. 社会的共感と同情、連帯:

    • 多くの支援者は、山上徹也さんの境遇に同情し、家庭環境や経歴に感情移入しています。これは、支援の背後に深い共感と同情が存在していることを示唆しています。

    • 境遇への同情、家族に対するシンパシー、宗教被害者への共感、悲しい人生ストーリーへの感動は、社会全体での共感や連帯を反映しています。これは、同様な困難な状況に置かれた他の人々にも広がり得る感情です。

  2. 宗教被害者への理解:

    • 統一教会の被害者であることが理解されており、特に家族に信者がいる人々やその経験を持つ人々からの支援が見受けられます。これは、宗教的な被害を理解し、共感する人々が支援に参加していることを示唆しています。

  3. 家族の影響:

    • 家族の信仰によって影響を受けた支援者もおり、自身の家族の経験からくる理解や共感が支援につながっています。家族の信仰によって生じる問題や被害に対する理解が支援動機に影響しています。

  4. 感動的な人生ストーリー:

    • 支援者の中には、山上徹也さんの人生ストーリーが感動的であり、彼が経験した困難に対して感じた切なさや同情が支援動機の一因となっています。


②【山上徹也さんの個人的な資質への期待】

  1. 知性と努力への信頼:

    • 山上徹也さんの知性や努力に対する信頼が支援の動機となっています。知的で将来有望な人物が厳しい状況に追い込まれ、努力している姿勢に感銘を受けた支援者が存在します。

  2. 生き様への魅力:

    • 生き様への魅力は、山上徹也さんの人生や人格に対する支援者の感銘を表しています。これは、彼の困難な状況にも関わらず前向きな態度を見出し、それに共感する意欲を示しています。

  3. 個人的なつながり:

    • 見た目の好みや人柄や知性への期待は、個人的なつながりや共感の源となります。これは、被支援者との感情的なつながりや理解に基づく支援動機を示唆しています。


③【社会・政治問題への関心】

  1. 社会的な問題への関心と異議申し立て:

    • 支援者の中には、山上徹也さんの事件を通じて日本の社会的な問題や政治に対する不満や嫌悪感を抱いている人々もいます。

    • 日本社会への異議申し立てや社会的問題への関心は、支援者が社会的な不正義や問題に対して声を上げ、行動する意識を示しています。

    • 山上徹也さんのケースが社会的な問題を提起しており、それに対する支援が社会的な変化を求める姿勢を示唆しています。

  2. 政治的な意識:

    • 一部の支援者は、山上徹也さんの事件を通じて政治的な問題に関心を持ち、支援を通じて社会への影響を期待しています。特に、安倍晋三元首相や自民党に対する不満や批判が支援動機に影響しています。


④【冤罪への懸念】

  1. 冤罪への懸念や法的懸念:

    • 山上徹也さんが無実である可能性への懸念が一部の支援者に影響しています。彼の生き様や事件に対する理解が、冤罪を危惧し支援につながっています。

    • 冤罪への懸念は、支援者が法的なプロセスや正義に対して疑念を抱いており、それを解決しようとする意欲を示唆しています。


3. アンケート結果「支援活動を通して変化したこと」


3-1. <概要>支援活動が意識や行動の変容を引き起こしている

下記はアンケート回答から抽出した「支援活動を通して支援者に起こった主な変化」の一覧です。

支援活動を通して支援者に起こった主な変化
1. カルト問題への意識向上
2. 政治への真剣な関心
3. 拘置所や刑務所の実態への理解
4. 疑似宗教への新たな視点
5. 個人的な強化
6. 社会的な隠蔽への認識
7. 家族を守りたい気持ちへの理解
8. 冤罪や社会問題への敏感さの向上
9. 国際情勢への意識拡大
10. 具体的な行動の変化
11. ニュースや法律に対する関心増加

支援活動が個人や社会に対する意識や行動の変容を引き起こしていることが伺えます。


3-2. <アンケート回答全文>

Q:支援活動を通して自分の中で変化があったことがあれば教えて下さい

カルト問題に意識を持つようになった。

30代 / 女性 / 日本

政治に対して、真剣に考えなくてはいけないと強く思うようになった。自分にできることは何か、実行にうつさなくてはならないと考えるようになった。

50代 / 女性 / 日本

拘置所や刑務所での生活に目を向けるようになりました。
報道や人伝に聞いた話ではありますが、自分が想像していた以上に不便で過酷な環境だと思うので、外からの支援はとても大切だと感じます。

30代 / 女性 / 日本

疑似宗教を違った目で見るようになりました。 ただ私と遠い話だと思っていたのですが、政治の庇護の下で勢力を拡大してきていました。

30代 / 女性 / 韓国

上手く言えないが、強くなれた。

50代 / 女性 / 日本

世の中はこんなにも隠されているものがあるのだと思い知りました。自分の無知さを実感し特に政治に関して非常に敏感になりました。

40代 / 女性 / 日本

政治に目を向けるようになった

40代 / 女性 / 日本

家族を守りたかった山上君の気持ちが理解できる。
安倍晋三の冷たさ、韓国人の反日感情など、殺害理由に共感する。
山上君の人生を賭けた思い切りの良さが爽快です!

60代 / 女性 / 日本

袴田さんなどの冤罪、世界中で困窮する人々や動物に対してより敏感になった。苦しみながらも自分では言えない、という人々が世界中にたくさん存在する。

50代 / 女性 / フランス

殺人は容認できませんが、そうしなければならない状況になったのは、借りものの民主主義の下で安穏と暮らしている私たち日本人の責任も重いとずっと考えています。山上容疑者のような被害者を出さないためにどうすればいいのか考えていきたい。

60代 / 女性 / 日本

事件当初は彼の犯行と疑いなく、狙撃手の存在を陰謀論として見ていましたが、真実を追求した結果、彼の犯行ではなく、この事件には国際情勢が絡んだ大掛かりな暗殺が絡んでいます。その事を知り、冤罪の危険性があると察しました。

40代 / 女性 / 日本

差し入れのためにダブルワークを始めた

30代 / 女性 / 日本

ニュースを知りたいと思うようになりました。法律や刑事施設について関心を持つようになりました。

60代 / 性別無回答 / 日本


3-3. <考察>支援者は支援を通じて積極的な変容を遂げている

アンケート回答は以下のように考察できます。

①【カルトがもたらす社会問題への関心の広がり】

  1. カルト問題への意識向上:

    • カルト問題に対する意識が高まり、これを通じて社会的な問題に対する理解が深まった。

  2. 疑似宗教に対する新たな視点:

    • 疑似宗教に対する見方が変化し、特に政治的な庇護の下での影響力拡大に対する新たな視点が生まれた。


②【政治・社会への深い考察】

  1. 政治への真剣な関心:

    • 支援者の中には、事件を通して政治に対する真剣な考えが芽生え、自らの行動や責任について考えるようになり、具体的な実行に向けた意欲が高まった人がいる。

  2. 社会的な隠蔽に対する認識:

    • 社会が抱える問題や真実が隠されている可能性に気づき、特に政治に対する敏感さが高まった。

  3. 冤罪や社会問題への敏感さの向上:

    • 冤罪や社会の課題に対する敏感さが高まり、他の冤罪事例や社会的な不平等に対する理解が深まった。

  4. 国際情勢への意識拡大:

    • 事件の背後に国際情勢が絡む大規模な暗殺である可能性に気づき、冤罪の危険性に対する理解が広がった。


③【山上徹也さんに関連する事柄への関心増加】

  1. 拘置所・刑務所生活の実態の理解:

    • 支援者は拘置所や刑務所での生活に注目し、報道や情報伝達を通じてその厳しい状況に共感し、外部からの支援の重要性を認識した。

  2. メディアや法律に対する関心増加:

    • ニュースや法律、刑事施設に対する関心が増し、これらの分野について知りたいという欲求が高まった。


④【支援者の個人的な変化】

  1. 家族を守りたい気持ちへの理解:

    • 山上徹也さんの家族を守りたいという気持ちに理解を示し、彼の状況に対する共感が生まれた。

  2. 個人的な内面的の強化と成長:

    • 支援活動を通じて、個人的な強さや成長を感じることができ内面的な変化が見られ、困難な状況に対処する力が付いた。

  3. 具体的な行動の変化:

    • 差し入れのためにダブルワークを始めるなど、具体的な行動の変化があり、支援活動への積極的な意欲が見られた。

これらの変化や示唆から、事件や支援活動を通じて個々の支援者が社会的な問題に対する関心や理解を深め、自身の意識や具体的な行動、責任への動機づけが生まれ、個人的な強化や成長をもってして積極的な変容を遂げていることが伺えます。


4. 総括


アンケート結果から導き出される支援者の主な動機や変化は多岐にわたります。複数の要因が複合的に影響し、支援者たちはさまざまな視点から山上徹也さんを支援しています。彼の個人的な苦境が、社会的な問題や不正義への意識を高め、行動に移す契機となっていることがうかがえます。

また、アンケート結果からは支援者が支援活動や事件を通じて個人や社会に対する意識や行動の変容を遂げていることが明らかです。特に、カルト問題や政治への深い考察、山上徹也さんに関連する事柄への関心の増加が窺え、支援者は単なる支援活動だけでなく、広範な社会的な問題に対する理解と行動を促進する役割を果たしていることが示唆されます。


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山上徹也さん支援に関するアンケート調査結果報告

① 支援者の属性

② 支援傾向

③ 支援動機 (本稿)

④ 支援案

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