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横断歩道に近づいたとき

今回は「歩行者の保護など」の項目にある「横断歩道に近づいたとき」についてお話します。

歩行者絶対優先!

みなさんは車を運転中に信号機のない横断歩道に近づいたら、ちゃんと歩行者の有無を確認していますか?
横断歩道付近では、道路交通法により定められた正しい通過方法があります。ただ、ここ数年は行政やJAF等のご尽力により「横断歩道は歩行者優先」という意識が高まっているので、正しいルールをご存じの方も多いと思います。

【信号機のない横断歩道に近づいたとき】

ケース①  横断歩道付近に明らかに歩行者がいないとき
 →そのまま通過
ケース②  横断歩道付近に人がいて渡るかどうか明らかでないとき
 →停止できるような速度に落として通過
ケース③  歩行者が横断しようとしているとき
 →一時停止をしなければならない(義務)
ケース④  歩行者が横断しているとき
 →もちろん一時停止

このように定められていますので、例えば、渡ろうとしている歩行者を見落として、一時停止をせず通過してしまった場合は「横断歩行者等妨害等違反」となり、普通車で違反点2点、反則金9000円が科せられます。
山形県でも、ここ数年は「横断歩行者等妨害等違反」の取り締まりを強化しているとのことですので、正しい対応で通過できるようにしましょう。

全国平均 5台に1台

歩行者優先の意識は確かに高まっていると、個人レベルでは感じていましたが、数字で見るとまだまだのようです。2020年の調査によると、渡ろうとする歩行者がいる横断歩道で一時停止した車の割合は
全国平均 21.3%  山形県 24.8%
だそうです。せめて50%以上一時停止する世の中になってほしいですね。


ちなみに、こういった調査(2018年頃?)で全国ワーストになってしまった栃木県はこんなCMを作って放送したそうです。

私が自動車学校で指導員をしていた頃は、警察の方といろいろ話す機会もあったのですが、その中である警察官がおっしゃっていた印象深い言葉に
「横断歩道は、車が歩道を通らせてもらっている」
というのがありました。当たり前に聞こえますが、横断歩道とは、”道路を横断するための歩道”のではなく”歩道を横断する(横切る)車道”と考えるほうが、行動理由(ルール)の理にかなっているなぁと思いました。

標識標示で確認

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信号機のない横断歩道には必ず標識があります。(上記の黄色の〇)
横断歩道の標識を見かけたら、その横断歩道の場所と、付近の歩行者を探すクセを身につけましょう。上記の状況であれば、歩行者が渡ろうとしているので、一時停止ですね。
ちなみに、なぜか山形ではあまり見かけませんが、道路にひし形の標示があれば「この先横断歩道あり」という意味なので、同じように注意して通過してください。こんな感じです↓↓↓

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余談ですが、イギリスでは中央線がギザギザになっていると「この先横断歩道あり」という意味だそうです。なので、ビートルズのジャケットで有名なアビイ・ロードの横断歩道もギザギザになっちゃったそうです。もうビートルズを真似て写真を撮っても「なんかなぁ」って感じですよね。

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横断歩行者として


あと、大事なことは「車もルールを守るから、歩行者、自転車もルールを守りましょう」ということで、自分が歩行者や自転車のときは「横断歩道以外の横断は避ける」「斜め横断はしない」「夜間は目立つ(ライトや反射材)」を心掛けてください。特に最後の夜間に目立つことは死ぬほど大事です。実際、道路横断時死亡事故のほとんどがコレ(見えなかった)が原因です。死にます。ホントに死にますよ。


さて、次回はこれまた大事な「ウィンカーの正しい出し方」についてお話したいと思います。

それでは Have a nice drive !!


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