労働履歴

とてつもなく大きく世界が変わった。
そんな感じがなかなか拭うことが出来ない今現在。
僕は緊急事態宣言以降、呆然と立ち尽くしている。

この今の現状にどうしても慣れることが出来ない。
NYや、イタリア、フランスの状況を見て言葉が出ない。
日本で起こってること、これから起こりうることにも。

ショックやった。
こんなことが今の時代に現実として起こることあるんやって思った。
たくさんの人が死んでるのがほんまにショック。
肺炎で年間何人死んでるし、インフルエンザで年間何人死んでるし、みたいなことをよく見かける。
そういう漠然とした数字が目の前で形となって現れて愕然としている。

一瞬で自分の大切なものを奪っていきそうで怖くて仕方無い。

ほんまそんなんだけは絶対やめや!!
おもんないで!コロナ!!!
そんなんなったらほんまに知らんで!!!!!!!
自分えぇ加減にしぃや!!!ほんまに!!むっさキモいで!!!

関西の女子風に怒らせてもらいました。
ほんまに早く終息してネクストレボーの日本行ってほしいっすね。

あと、ネコニスズでリモートのラジオみたいなん始めました。
You Tubeで公開してるのでこの自粛中お暇な方どうぞ。
https://m.youtube.com/channel/UCbIx5TaXt30XVX9ceyN9iYw

僕は上京した2012からずーっと同じ飲食店でバイトしている。
途中掛け持ちで色々とやったりもしたが基本的にはひとつのバイト先を軸に上京生活を回している。

トンカツ屋でバイトしていたこともあった。
パチンコ狂いのおばはんにいじめられてやめた。
ひたすら付け合せのキャベツ30グラムを計るってのをやらされた。
計って置いておいて、次のトンカツが入ればその計ったキャベツを使うんならわかる。
千切りキャベツの山から30グラムを計っては戻し、計っては戻し。
ただ30グラムを体に馴染ますという意味のわからん作業やった。
それが毎日3時間くらいあった。休むことなく。
で、馴染まんかった。いや、馴染まんのかい!!!こんなけやって!!!
そのおばはんもキャベツ30グラムはそない馴染んでなかった。何回も足して引いてを繰り返して30グラムに合わせてた。
キャベツいじめで辞めた。

辞めたというより飛んだ。
でも良くわからん飛び方をした。
当時25歳やった僕は、大人やし飛んだらあかんよな〜でも、無限キャベ30が地獄やしな〜とか思いながら、ひらめいた。
店長に電話して飛びます!と伝えた。
予告飛びをした。オフィシャルの飛び方ではなく予告飛び。ルパンのやり口でいった。
飛ぶ日の前日、相方の舘野に相談した。

舘野は「だめだよ!!!」
と僕を怒った。そりゃそうや。

「だめだよ!!!ちゃんと飛ばないと!!」
???なに?ちゃんと飛ぶって。

「あと、飛んだ日に絶対店から電話めっちゃくるから!気をつけて!出たくなる気持ちを抑えて!コツがあるから、携帯に登録してる店の名前を変えるんだよ。好きな子の名前とか、俺は前に飛んだときはチャットモンチーのえっちゃんにしたよ。えっちゃんの電話を無視してる自分っていう優越感も得れるから!!」

僕はアンジェリーナ・ジョリーにして見事飛んだ。高く高く飛んだ。

あとは西麻布のクラブで働いた。
プラグのイントネーションのクラブじゃなくて、部活のイントネーションのクラブ。そう、踊る方。薬物と密接な関係想像するほう。
ここは普通に合わなかった。

女性が無料のクラブやった。
女性が多いと引っ掛けたい男が来て金を落とす仕組みやと思う。
だから、フロアで一人でいたり、女性だけでかたまってるところに突入して女性の足止めをする。少しでも長く女性にいてもらうために。
そのためスタッフはドリンクチケットを山盛り持っている。
上手い人は女性と盛り上がってめっちゃモテたりするらしい。

僕はナンパがしこたま下手くそだ。
変にイキってしまう節があるし、プライドが高いんやと思う。

「どっから来たんすか??」がいつも一言目やった。
「渋谷で遊んでて微妙だったからこっちきた。」クラブ特有の爆音のためお互い耳元でしゃべるあれをやりながら会話する。

僕はこっからの広げ方がいつも全くわからない。
しばし、沈黙があり、
「…なんか飲む?」ドリチケしゃきーーーん!!!
「え!奢ってくれんの??飲むー!!」といった具合に酒配って終了。

僕が入ってる日はむやみやたらにドリチケ配りすぎて売上よくないってめっちゃ怒られた。
女性も僕を見ると「奢ってよ!!」の連続やった。
ただの酒奢りマン。いや、ドリチケ配りおじさん。

肌に合わないのでやめた。

吉祥寺のハモニカ横丁でも働いた。
そこはカウンター8席くらいのお店で、一人で切り盛りするタイプの居酒屋やった。オーナーがいて、日当でお給料をもらう感じやった。売上が良いと上乗せしてくれる気前の良い人やった。
一人で酒作って、料理作って出す。僕の入ってるときは僕のオリジナルメニュー。
気楽で楽しかった。
ただ、酔っぱらいが多くてよくもめた。

ある日へべれけのおっさんが来た。
まぁいつもたいがいみんなへべれけやけど、おっさんやし。
そのおっさんがジャスミンハイと厚揚げの生姜焼きを頼んだ。
おっさんはジャスミンハイをサクッと飲み干し、厚揚げを二口ほど食べて店を出ようとした。

「おっちゃん!お会計!まだやで!」
「払ったよ!!」
完全に酔って分けわかってない。

「いや、もろてへんよ!ジャスミンハイと厚揚げで800円!」
「払ったよ!!」
「払ろてへんて!!」
「払ったよ!!」
「払ろてへんて!!」
「払ったよ!!」
「払ろてへんて!!」
「払ったよ!!」
「いや、もうえぇわ!!」
ついついもうえぇわを引き出された。

おっさんは財布の小銭ポケットのチャックを空けて僕に見せてきた。
「ほら!見ろ!200円あんだろ!さっき1000円払った釣りだろ!」

なんで200円だけ奇跡的に入ってんねん!!!!なんやこいつ!!!

オーナーに電話した。出禁にして良いとのことやった。

「おっちゃん!もう出禁や!お金えぇわ!」
「なんだよ!ふざけんなよ!」
「いや、逆にこんな店来たないわ!やろ!普通!」
「厚揚げ!残ってるやつお持ち帰り用に包め!!」
「なんでやねん!!!」
あっさりとなんでやねんも引き出された。

おっさんは厚揚げを嬉しそうに持って帰った。

この店にはまだちょくちょく飲みに行ってる。おもろい飲み屋街。

で、今の一番長いバイト先。
人生でも一番長いバイトになっている。
和食ビュッフェのお店。
店長と僕と俳優の方の弟の3人がメインで働いている。
試行錯誤しながらいろんな煮物や、和食を作ってきた。
お陰様で料理がめっちゃ作れるようになった。
結構な繁盛店。

映画監督の方の弟も一緒に働いてる時があった。
兄弟3人だけで店を回してる日があった。
家族経営やん。
家族経営の食べ放題って聞いたことない。

こつこつ時給も上げてもらった。
融通もめっちゃ聞いてくれる。

悩んでたら店長が
「ちょっと飲み行くか!」と飲みに連れてってくれる。

店長の奥さんが1歳になる娘と良く店に来る。
僕を『にぃにー』と呼んでくれる。

アットホームな職場。最高のバイト先。
ここで出会えた人にほんまに感謝してる。
めちゃめちゃ好きや。

そんなバイト先が来月潰れる。
コロナの煽りをもろにうけて。
いや、コロナの煽りやない。
国の無責任な自粛と補償のないクソみたいな法律のせいで。
僕は今回のこと人災にしか思えない。
悔しくて腹が立つ。
こんな人たちが山盛り溢れるんか。
好きな店もなくなったりするんか。
ほんまに嫌やな。

めっちゃ謝りながら店長から電話がきた。
なんでこの人が謝らなあかんねん。
胸糞悪いのう。

ほんまそんなんだけは絶対やめや!!
おもんないで!安倍政権!!!
そんなんなったらほんまに知らんで!!!!!!!
自分えぇ加減にしぃや!!!ほんまに!!むっさキモいで!!!

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