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日常は奇跡の連続

「本当に申し訳ありません!」
車屋さんに頭を下げられてこっちが恐縮してしまった。
こっちも全く気づいていなかったのに。

そろそろ車検、というタイミングで車屋さんから電話がかかってきた。
「本当に申し訳ありません!
お手元の自賠責保険証、もしかして別の方のものではないでしょうか?」
は?
そんなことがあるわけ…
あった。

車検証と一緒に保管している自賠責保険証の名前は、別人のものだった。
「申し訳ありません!すぐに交換に参ります!」
その日のうちに車屋さんがやってきて、自賠責保険証を交換して帰っていった。

その後、改めて車検に持っていくと、開口一番、
「本当に申し訳ありませんでした!」
とまた謝られた。
よくよく聞くと、2年前の車検のとき、同じタイミングでうちの車と同じ車種、ナンバーが1番違いの車が入っていたらしい。
2台の車を見て、これは珍しいね、気をつけて書類を扱わないとね、と車屋さんでも話題になっていたらしいのだが、なんとびっくり、まさかの自賠責保険証の入れ間違いが起きたようだ。

今回、先に車検を受けた先方の保険証を見て入れ間違いに気づいた車屋さんが、慌ててこちらに連絡してきたというわけだ。
もしこの2年で、どちらかの車が事故を起こしていたら、どんなことになっていたのだろう。
想像するだけで、冷や汗が出る。

同じタイミングで同じ車種、1番違いのナンバーの車が同じ車屋さんで車検を受けたこと。
たまたま、2年間、どちらも事故を起こさなかったこと。

たくさんの奇跡が起きて、今につながっている。

振り返れば、日常はこんな奇跡で溢れている。
たまたま入った学校で知り合った友達。
たまたま入った会社で出会った人々。
たまたま起きる事柄と、それによって生じる影響。
たまたま受け取るさまざまな情報。

そうだ。
人の命が誕生する瞬間だって、何億という精子の中からたった1個が卵子と結びつく。
これも、奇跡だ。

日常は奇跡の連続だった。

今日、私がこうしていることの奇跡を噛み締めて、前に進もう。


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