備忘録 8 ロジカルではなく、エモーショナルに

物事をきちんと順序立てて考えて、論理的に決めていきたい、そう思っていた。難しい判断が必要な仕事に対して、できるだけ沢山の情報を集めて、その1つ1つを分析して、可能な限り正しい判断をしようと思って、この一週間一生懸命に努力していた。しかし、いくら考えても、1つの結論にはたどりつけない。そう。いろいろな可能性のあるケースなのだ。でも、決めなければならない。

今朝目が覚めたとき、ふと思いついた。最終的な結論に至る様々なしがらみから、一旦離れてみよう。この問題で1番大切なことは何か?もちろん、大切なことは沢山ある。社会的な制約、未来の人々への責任、様々な決まりごと。。。そのすべてに振り回されてきた。もう沢山だ。すべてを捨てて、今の自分にとって、1番大切なこと、心にまっすぐ沿う決定をしよう。そう思ったら、急に気が軽くなってきた。

理詰めにすると、沢山の理屈に囲まれて身動きができなくなる。社会のしがらみを全て捨てて、自分の中に残る気持ちや感情。それに従うことにした。それが、もっとも正直で、まっすぐな決断である気がする。

私は、その決断を「ロジカルではなく、エモーショナルな決断」と呼んだ。このような決断は、いつも正しい訳ではない。しかし、様々な制約条件の中で決断できない状態に陥り、それでも決断しないといけない状況に陥った場合、自分の心の声に素直に耳を傾けるのが良いように思えてきた。それが、社会的には間違った判断であっても、自分にとっては最善の決断なのである。そして、それは自分が社会で生きていくことそのものとも言える。現在の私は、私の過去の決断の集積体でしかなく、その決断の延長線上でしか、未来を迎えることができない。