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第57話 スープがうまい「魚籃亭監修 よこすか海軍カレーラーメン」

よこすか海軍カレーとは、明治時代に日本海軍で調理されていたカレーで、その記録は明治41年に発行された「海軍割烹参考書」に記されている。それを参考に現代に復刻したものだそうだ。

そしてそれは横須賀市のまちおこし活動を通じて広く名前が知れ渡ったという経緯があるとのことだ。

現在の海上自衛隊では毎週金曜日はカレーライスを食べるそうだ。海上勤務をしていると外洋の景色も変らず曜日感覚がなくなってしまうため、金曜日はカレーのとなったそうだ。

詳しくは以下「カレーの街よこすか加盟店公式WEBサイト」からどうぞ。

また、現在の海上自衛隊で提供されるカレーはどんなのだろうかとホームページを開いてみると、それはそれはバリエーション豊富な、見ているだけでお腹が鳴りそうなラインナップが並んでいる。

そしてこのよこすか海軍カレーラーメンを監修した魚藍亭はカレーの街よこすかの認定一号店で、一杯呑めちゃうカレー屋さんというキャッチがついている。

書けば書くほどカレーライスそのものが食べたくなってきてしまっているのだが、あえてそれをラーメンで食べるというのも、やはり意図・意義あってのことであろう。

では今日はその「よこすか海軍カレー」だ。

魚藍亭監修 よこすか海軍カレーラーメン
「よこすか海軍カレー」の味わいが今年も登場!

名店「魚藍亭」が監修したカップめん!
適度な弾力と滑らかさを併せ持った丸刃のめんです。適度な味付けを施し、スープと相性の良いめんに仕上げました。

ポークやビーフをベースにオニオンの旨みを加えた甘めのカレースープです。特長のあるカレー粉を使用し、魚藍亭のカレーの味を演出しています。
国産原料のみを使用したポテト、程良く味付けした鶏肉そぼろ、色調の良い人参、風味の良い玉ねぎを加えて仕上げました。

ではさっそく開封する。

実は今日、職場での昼食なのだが、コロナ急増でとっても忙しい。与えられた昼食時間はほとんどない。そんな時はタテ型カップめんの出番だ。第41話で触れたように、タテ型カップめんは「立ったまま片手で食べられるように」というのがコンセプトだ。こんなせわしない日はタテ型の出番だ。

ふたを開けると漂うカレーの香り。黄色いパウダーが絡む油あげ麺。見るからにうまそうだ。

お湯を入れて3分待つ。

繰り返しになるがとっても忙しい。この3分の間にも簡単に済ませる用事を片付ける。

ふたを開けてからが僕の幸せな時間だ。この時間だけは(できるだけ)邪魔してくれるな!

スープは透けた黄色。カレー味というのは茶色のことが多いが、ここまで黄色というのは珍しい。スープをすすってみる。かなりマイルドなカレーだ。カレーの主張もかなり控えめであっさりしている。スパイシーさも控えめで、誰でも安心して食べられる。

ドロッとしたカップヌードル風のカレーを期待すると、少々物足らないものになるかもしれないが、スープカレーが好きな方はこちらが好みだろう。カレーの味を楽しみながらも、ベースのスープが味わえる感じだ。

麺は細目のストレート麺で、これもあっさりと食べられる。サラサラのスープなので、麺へのスープの絡みは少ないのだが、麺とスープを交互に味わう食べ方もいい。

具材はジャガイモ、ニンジン、ミンチだ。量はそれほど多くはないが、アクセントとして十分に存在感を持っている。

カレールーをごはんで食べるか、ラーメンで食べるか、そういったイメージのカレーラーメンがある一方、この商品はカレー味のスープを追求した感じだ。
個人的にはカレーうどんなどはカレーの主張よりもだしの深みがあるほうが好きだし、今回のカレーラーメンもその感じで満足のいくものだった。

カレーラーメン、あまりバリエーションは多くないものだろうが、カレー味を主張するか、だしやスープを主張するか、いろいろな考え方があって面白い。

今日は5分で感想のメモを取りながら昼食を済ませ、○時間サー〇ス残業して、自宅で日本酒を飲みながらカップ麺のレビューを書いている。忙しくても日々のカップめんに向き合う時間、実はこれが幸せなのだろう。明日も忙しいのかな…

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