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第68話 計算されつくされたサイズ「カップヌードルミニ」


突然無性にカップヌードルやどん兵衛が食べたくなる。今日もそんな日だ。勤務している病院の売店でカップードルミニを買ったものの、普通に弁当を持ってきており、食べきる自信がなかったのだ。

昼に食べるのはあきらめたが、良い考えが浮かんだのだ。今日は当直だ。17時の終業後、夕食などを買って18時に当直入りするのだが、この時間は小腹がすいているので、いつもから揚げやコロッケを買ってつまんでいる。そう、そこにカップヌードルをあててみようと思う。

さらにうれしいことにカロリーは163kcal、塩分は2.4gとやや控えめだ。

さてさっそく当直入りだ。当直日誌やベッドメイクをしてさっそく食べたいと思う。

それにしても小さい。でもこの小ささは計算しつくされているように感じられる。弁当につける汁ものとしてもよし、おやつによし、夜食によし。サイズが小さいのが罪悪感を低く抑えてくれる。

お湯を注ぎ3分待つ。フタをめくるとあのカップヌードルの香り。昼からずっと頭の中に居座り続けたカップヌードル。ついにこの瞬間が来た。

具もたくさんでうれしい。チキンやしょうゆのあのスープの味、幸せだ。全体の量はもちろん少ないのだが、あの麺はなかなか食べ応えを感じ、満足感を感じさせてくれる。

そしていつものから揚げやコロッケに比べると油感が低く、罪悪感も幾分低めだ。

スープの熱々感もテンションが上がる。

これは仕事の後のおやつの新展開を発見してしまったかもしれない。

味は言うに及ばず、なんといってもこの量がいい。

ここで満腹になってしまったら夕食に差し支えるし、もう一仕事するので眠くなってもこまる。

ちょうどいい。計算しつくされているな、このサイズ。

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