スクリーンショット_2018-10-30_0

VR学園祭

今年も学園祭の季節がやってきた。

 先週末、はじめて武蔵美の文化祭に行ったけどエネルギーがすごかった。学園の入り口前にカラフルなゲートがあって、テーマパークみたいにドキドキした。模擬店。プロレス。ゲイバー。コスプレ。軽音ライブ。特撮撮影など、これぞ文化祭というありとあらゆるものが其処にあった。こんな青春してみたかった。ノリと熱さに圧倒された。みんな楽しそうにしてるのに、何処か冷めてみえた。永遠に触れられない。交われない。

まるでVRの学園祭を体験しているような気分だった。

 この輪には、絶対に入れないだろうと言う疎外感が黒い自己嫌悪のマントのようにやってきた。こんなよくない考えが浮かぶの、きっと空腹のせいだ。

 おなかが減ったので、10個で300円のたこ焼き屋に行くと長蛇の列ができていた。質より量。みんな考えることは一緒だ。すぐ隣のとん汁屋のお兄さんの呼び込みが、声の出しすぎでガラガラになっていた。プロレスを見ながら待ち、空を見上げるとカマボコの形をした建物にバカみたいな青空が乱反射して、うつくしく光ってみえた。

この記事が参加している募集

イベントレポ

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?