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静かに、ねぇ、静かに

本谷有希子の2年ぶりの新刊『静かに、ねぇ、静かに』をようやく読んだ。

発売日に買ったけれども、読むのがもったいなくてしばらく積んでおいた。

 この小説は、インスタやネットショッピング依存症や動画撮影。SNSを題材にした短編集だ。

 SNSに翻弄されるている人々が滑稽にみえて笑えたが、読み進めていくと登場人物の行動がじぶんの事のように思え、背筋がぞっとした。まるでホラー小説のようだった。

 毒の盛りっぷりがよくて、初期の本谷有希子作品を読んているかのように憂鬱で、読みおえた後にはすっきり感がのこる。


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