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【読書感想文】搾取と反抗、悪に屈しない白象の物語『オツベルと象』

この本は、牛飼いの語りで展開される、オツベルという悪辣な地主と白象との物語です。白象はオツベルに騙されて奴隷のように働かされますが、月の声に導かれて仲間の象たちに助けを求めます。そして、オツベルは象の大群に押し潰されてしまいます。

この本のテーマは、搾取と反抗です。オツベルは白象を自分のものとして扱い、食べ物や水を与えずに酷使します。白象は最初はオツベルに感謝していましたが、次第に苦しみと怒りを感じるようになります。月は白象に「自分の力を信じて、仲間に頼って」と教えます。白象は月の言葉に従って手紙を書き、仲間の象たちに助けを呼びます。仲間の象たちは白象の手紙に応えて、オツベルの邸に殺到します。そして、オツベルは象の力に抗えずに潰されます。この物語は、搾取される者の反抗と連帯を描いています。

この本を読んで、私は正義感と希望を感じました。オツベルは白象を虐待していましたが、白象は自分の力を見出して、仲間と協力してオツベルに立ち向かいました。白象は、月や仲間の象たちに助けられて、自由になりました。私は、白象の勇気と仲間の象たちの優しさに感動しました。この物語は、悪に屈しないで、正義を貫くことの大切さを教えてくれます。

総評として、この本は、宮沢賢治の代表作の一つで、子どもから大人まで楽しめる作品です。言葉の魅力と物語の深さに引き込まれることでしょう。

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