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【読書感想文】迷宮の奥、魔に挑む若者たち『七つの魔剣が支配するXII (電撃文庫)』

魔法の世界へと誘う冒険譚を描くシリーズ第12弾。平穏と不穏が交錯する旅の中で成長する若者たちの姿を描き出し、特に主人公オリバーの内面的な葛藤と成長が印象的です。

哲人デメトリオの失踪後、学園には新たな教師たちが着任しました。その中でも大賢者と称される魔法使いロッド=ファーカーが新風を巻き起こします。彼の登場は、オリバーたちに新たな試練をもたらし、友情と信頼の絆を深める契機となったのです。

本作のテーマは、「成長」と「絆」です。オリバー達たちは、困難に直面しながらも互いを支え合い、成長していきます。この過程で、絆が強まり、それぞれの内面も一段と豊かに成長していることがうかがえます。特にピートやガイが友と並び立つために絆や力を求める姿には胸を打たれました。

総評として、本作は、友情と成長の重要性を改めて感じさせられた一冊になりました。相変わらずの展開で、ページをめくる手は止まらなかったですね。

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