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【読書感想文】こわいわるいうさぎの行動とその結末『ピーターラビットシリーズ ⑥ とっても悪いうさぎのおはなし』

ピーターラビットと仲間たちの冒険を描いたシリーズ。本作はその中でも特に興味深く、考えさせられるテーマのエピソードとなっています。

物語は、こわいわるいうさぎが、おとなしいうさぎの大切なにんじんを横取りするシーンから幕を開けるのですが、そこに猟師が現れ、こわいわるいうさぎに鉄砲を向けるという緊迫した場面に発展します。果たしてこの窮地から、こわいわるいうさぎはどのように脱することができるのでしょうか。

本作が伝えようとしているテーマは、行動とその結果についてです。こわいわるいうさぎが自分勝手な行動に走る一方で、おとなしいうさぎはにんじんを大切にし、穏やかな性格を見せています。この対比は、読む者に道徳的なメッセージを投げかけているように感じられます。見どころは、緊迫感ある展開と心情描写にあります。猟師が登場する場面では、恐怖と緊張に怯える気持ちを味わうことができ、また、こわいわるいうさぎの葛藤や変化も生き生きと描かれており、物語に感情移入することができるでしょう。

私自身この物語を読んで、ストーリーの展開に夢中になりました。特に、こわいわるいうさぎが自らの行動の報いを受ける場面には、ハラハラドキドキしながらページをめくりました。作者は簡潔な文章の中に、深い教訓を込めており、子どもたちに楽しみを与えつつ、大人にも新たな気づきを促してくれるんじゃないかと思います。

本書を通じて、キャラクターたちの成長を共に体験しながら、行動とその結果について考えさせられることでしょう。ぜひ一読をおすすめしたい作品です。


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