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お部屋に潤いと癒しを添えるカレンダーで花のある暮らしをはじめよう

 人気フラワーデザイナーの田辺ゆりさんによる「心ときめくバラと季節の花カレンダー」が発売されました。ページをめくるたびに、季節の花たちが潤いと癒しを与えてくれます。
 今回は、心ときめく美しいアレンジメントの中から作品をピックアップしてご紹介し、カレンダーの楽しみ方をお伝えします。

(写真・田辺ゆり、執筆・鞍田恵子)

 たくさんの花に囲まれた暮らしに憧れるけれど、花を飾る習慣のない人は、いざ飾ろうと思っても一歩が踏み出せなかったり、たくさんの花を買うのは金額的に厳しかったり、意外とハードルが高いもの。そんなとき、おすすめなのが「心ときめくバラと季節の花カレンダー」。生花の代わりにカレンダーを飾って、花のある暮らしをはじめてみませんか。

ワインレッドのバラを選んで、深まりゆく秋を表現した10月のカレンダー

 実際に花を飾ったようなこの臨場感は、写真家としても活躍する田辺さんの作品ならでは。「花だけでなく花を生ける器や背景にこだわることで、季節感を表現しています」といいます。

「カレンダーならしおれる心配はなく、お部屋の雰囲気が明るく華やぎます。けれど、つぼみだった花が開いて散っていく姿は、生花にしかないエネルギーに満ち溢れています。このカレンダーをきっかけに、花の持つ癒しや活力に触れ、1輪でも花を飾ってみようと思っていただけたら嬉しいです」。

4月のカレンダーは、バラやライラックをふんだんに使用してゴージャスな雰囲気に

 ブルジョワと名付けられた香り高いバラが主役のアレンジメント。生き生きとしたこの写真からは、春の訪れだけでなく、バラとライラックの甘くさわやかな香りのブレンドが伝わってきます。グリーンの葉が淡い色の花を引き立て、まさに「心ときめく」のフレーズにぴったりブーケです。

5月1日の「スズランの日」にあわせてスズランとバラを束ねた5月のカレンダー

「このハットボックスに合わせたアレンジがしたいと思い、淡いピンクやパープルの花をセレクトしました」と田辺さん。

 繊細なスズランや小さな花を集めることで、清楚な印象にまとまっています。「葉がみずみずしいグリーンだと全体の柔らかな雰囲気を壊してしまうので、フェルトのような質感のダスティミラーを合わせました」。
 フリルのような葉のあしらいも愛らしくて素敵です。

咲き方や色味が違う3種類のバラを使用した7月のカレンダー

 表紙候補だったというお気に入りの一枚。甘くロマンティックな色合いの中にも、バラの持つ気高さと芯の強さが感じられます。初夏の瑞々しいシャクヤクと真っ白なライラックのハーモニーも見どころです。

「背景に葉をつけた枝ものを飾ることで奥行きを出し、室内でありながら開放感を出しました」。

11月のカレンダーはアンティークカラーのブーケに

 グラデーションになるように花を選び、茶色がかった葉を合わせることで、移りゆく秋の気配を感じさせる佇まいに。

「花だけでは物足りなかったので、木の実を合わせてニュアンスを出しました」と田辺さん。アンティークの木箱と相まって、味わい深いアレンジメントに仕上がっています。
 
(さいごに)
 気軽に花のあしらいが楽しめる「心ときめくバラと季節の花カレンダー」。季節の移り変わりが感じられ、インテリアとしてもお部屋に映えます。最終ページには花とアレンジの解説もついているので、奥深い花の世界に触れてみてください。

著者紹介:田辺ゆり
フラワースタイリスト、フォトグラファー
イギリスOaklands Collegeにてフラワーデザインを学びながら、王室御用達ホテルや有名高級フラワーショップでウエディングやイベントの装飾、ホテルのロビーや客室などのフラワーデコレーションを経験。フランス、ドイツ、オランダなどに短期留学し、ヨーロピアンフラワースタイルを学ぶ。帰国後はホテルのウェディングフラワーの装飾に携わる。花が持つ美しさや癒し、そしてエネルギーを多くの方に伝えたい!という思いが強くなり「サブリナ」を設立。雑誌、企業へフラワーアレンジメントデザインの提案やポストカード、カレンダーなどプロダクトアイテムの花のスタイリング及び写真、動画の撮影を手がけている。

Instagram:@sabrinaflowerphoto
HP:https://www.sabrinaflower.com/


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