山本陽将

肩書きは脚本家、演出家、演技講師など。 朗読パンダ主宰(舞台の作・演出・プロデュース担…

山本陽将

肩書きは脚本家、演出家、演技講師など。 朗読パンダ主宰(舞台の作・演出・プロデュース担当)日本シナリオ作家協会会員。 主な作品にドラマ「弱虫ペダル」「弱虫ペダルseason2」(スカパー!)「世にも奇妙な物語」(CX)「恋するチーズケーキ」(BS-TBS)

最近の記事

年間目標150人キャスティングに向けて

脚本・演出・プロデュースとして、下記の舞台が決定しました。 4/1-7   「うさぎのダイアリー」  in 溝ノ口劇場  6/17-23  「タイトル未定」     in 溝ノ口劇場  7/29-8/5 「100年越しの初恋vol.4」 in 溝ノ口劇場  9/2-8   「タイトル未定」     in 溝ノ口劇場  12/2-8  「クリスマスの朝が来る前にvol.3」in ポケットスクエア劇場MOMO コロナさえなければ、数年前からやりたかったことをようやく実現して

    • 女子校の教師を10年やっていた話から始めます。

      やっていたんですよ。10年も。 2校で教えたんですが、合わせれば11年もやっていた計算になります。 最初の2年はストレスMAXで血を吐いているというか、常磐線の車内で明日のジョーみたいな感じで灰になったりもしてましたが、結論から言えば概ねとても楽しかったです。ちょっとだけ「あれ、いまモテてる? 廊下で生徒に待ち伏せされてる?」みたいに錯覚するようなこともありました(笑) バレンタインは意地でも他の男性教師に負けたくなくてあの手この手を使いました。ちなみに女性の先生にはたい

      • 2022年振り返り【下半期】

        【6月】TOKYO青春映画祭原宿ベルエポックにて初監督映画「鯛を持って駆ける少女」のお披露目でした!グランプリは獲れませんでしたが、音楽賞を受賞させて頂きレッドカーペットへ。 一度は歩いてみたかったレッドカーペット。そして壇上のつんく♂さんと安達祐実さん。とても贅沢な時間でした。(いやはやしかし、お二人と並ぶと自分のガタイの良さが際立ってしまいお恥ずかしい) 【8月】100年越しの初恋vol2前回公演から8か月しか空いていない状況でありながら、キャストを一新して【再演】を

        • 2022年振り返り(上半期)

          【1月】シニア演劇アカデミー in長野毎年恒例、シニア演劇アカデミー!これで三年連続三回目の脚本です。 終演後に総合プロデューサーである西村まさ彦さんから、 「今年が一番、山本さんがやりたかったことが出来たんじゃないですか?」 と言って頂けたのが印象的でした。 西村さんの言葉通り、笑って泣ける素敵な舞台でした。 コロナの煽りを受けながらも、決して折れることなく、 演劇の灯が燃え続けている長野の熱い人たち(シニア)が僕は大好きです。 演出をお願いした岡部涼音さんも素晴らしい仕

        年間目標150人キャスティングに向けて

          感謝を込めて

          約一年かかりましたが、「鯛を持って駆ける少女」クラウドファンディングのリターン商品を全て発送することが出来ました。 DVD、Tシャツ、サイン入り台本、チェキ、オンライン脚本講座、オンラインオーディション対策講座……ほんとに色々やりました。 僕は会社を経営しているわけではないので、社員がいるわけでもなく、結構一つ一つ手作業です。特に最後、商品発送するときは梱包もラベル貼りも自分や妻がやっています。 スマホで発送先を入力して、郵便局で発送用のラベルを発行してもらうんですが、

          感謝を込めて

          【舞台】主役&ヒロイン募集中です

          2022年8月、こちらの脚本を舞台化します。朗読劇です。 20220517_100年越しの初恋脚本.pdf (bakemonokikaku.com) 読んで頂ければわかるように、主役とヒロインしかいません。 6名の主役とヒロインが必要です。 感染症対策なども加味してトリプルキャストにしているので、18人必要になります。 普通、舞台は主役がいて、ヒロインがいて、その他大勢の脇役がいて成り立つものですが、役者をやっているなら、声優をやっているなら、一度は主役やヒロインの景色

          【舞台】主役&ヒロイン募集中です

          映画でお世話になった方へ

          つんく中2映画プロジェクト「鯛を持って駆ける少女」は、信じられないくらいたくさんのスタッフ様に助けてもらったので、私信というか備忘録としてここに記します。 撮影監督 黒石さん ベテランの方で、現場経験も豊富なのに柔軟性がある方でした。何より「対話」ができる方でした。たくさんの教え子がいて、厳しくも愛情を持って接しているのがわかりました。黒石さんがいなかったらどうなってたんだろうと思うくらい、ロケ地の提案やロケハンも協力してくれました。過去にはミスチルのMVも撮られているよ

          映画でお世話になった方へ

          2021年の振り返り

          今年一年のお仕事をざっくり振り返ってみます。 〇1月 ミュージカル「ラストダンスは死神と」@渋谷伝承ホール 脚本・演出 →緊急事態宣言に伴い、稽古3日目で公演中止決定。一年半かけて準備してきただけに悔しかったです。 長野シニア演劇「この歌があなたに届きますように」@長野芸術館 脚本 →長野は寒いけど、長野のシニアは熱い! とてもいい公演でした。第3期はいよいよ来月です。お楽しみに。 〇3月 福島中央テレビ「エンドオブアス」 脚本・演出 →オンラインだからできるイマ

          2021年の振り返り

          【演技】オーディションでこれだけは知っておいて欲しいこと

          【演技】オーディションで未来を勝ち取るためにオーディションには大小あると思いますが、人生を変えるような大きなオーディションになると、倍率は1000倍、10000倍となり、狭き門になります。 たとえば、1000人の中で上位ファイナリスト10人に残るというのもすごく難しい確率だと思います。単純に100分の1の計算ですから、99人を蹴落とさないとなりません。しかし、それが出来ると、人生が拓けてくるし、チャンスが広がってきます。 自分の場合は、シナリオライターとして「TBS連ドラシ

          【演技】オーディションでこれだけは知っておいて欲しいこと

          【第2章】プロットを書く時のコツ

          ⑥ 超実践的!プロット作成のコツ前回、こちらのnote(プロットを書くときのコツ)でプロットに関して書かせていただきました。思っていた以上に好評で良かったです。プロット作りの基本となる軸を書かせて頂いたので、今回はその続編になります。より実践的、実用的に書きます。プロデューサー、映画監督、そして何より脚本家志望の方に少しでも役に立つものがあれば幸いです。 ⑦ 過去形を使わず、できるだけ現在形で書く。A「昔々、桃から生まれた桃太郎という男の子がいた」 B「老婆が大きな桃に包丁

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          【第2章】プロットを書く時のコツ

          プロットを書く時のコツ

          ① プロットとは「あらすじ」である。けれど――脚本を書く前段階として、プロットを書く場合は多いです(映画でもドラマでも舞台でも)というよりも、ほとんどの場合、書くでしょう。脚本のコンクールでも800字前後で書くことが求められます。 プロの脚本家として仕事をし始めると、企画書作りと共に、プロットを書くことが山のようにあります。映画監督なども同じように書く場合があります。例えばある程度プロットだけ書いて、あとは脚本家に投げるというような形も多いはずです。 しかし、このプロット

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          プロットを書く時のコツ

          「愛で世界は救えるけど、愛を獲得するのは世界を救うより難しい」

          こんにちは。山本陽将です。やまもとようすけ、と読みます。 脚本書いたり、演出したり、演技講師したりしています。二歳児の息子がいるパパです。そして今は、つんく中2映画のプロデューサーという肩書きも持っています。昔は10年以上、学校の先生をやっていました。生徒のみんな、元気ですか? 先生は瀕死ですよ(笑)ま、昔からそうだったかな。 いま、クラウドファンディング(以下、クラファン)に挑戦しています。 数年前からやり始める人がたくさん出て来て、今となっては草薙さんがCMに出るくらい

          「愛で世界は救えるけど、愛を獲得するのは世界を救うより難しい」

          台本公開「マッチ売りのOL」

          ※下記、脚本をご利用になりたい方はご一報ください。 「マッチ売りのOL」                                  作者 山本陽将 (登場人物)           奈緒子(32)   道雄(28)    彩菜(22)    マッチ売りのOL  (本文) M(ロマンティックなクリスマスソング) OL「昔々あるところに、哀しいOLがいました。名前を奈緒子と言いました。奈緒子はクリスマスの直前、新入社員の女の子に彼氏を寝取られたのです。そして今、

          台本公開「マッチ売りのOL」

          台本公開「葉桜と魔笛」

          ※下記掲載の脚本をご使用になりたい方は、ご一報くださると幸いです。 『葉桜と魔笛』 原作 太宰治 脚色 山本陽将 (人物) 美登利(語り手)       歌子       M・T       (本文) 歌 子「M・T様。春の陽気が待ち遠しいこの頃、いかがお過ごしですか? うちの庭には、早くも梅の花が咲きました。毎年、春になれば庭一面に桜が咲き誇ります。あと二か月もすれば、私はここから飛び出して、花びらの舞う中で踊りたくなる衝動を、きっと抑えられないでしょう」 M

          台本公開「葉桜と魔笛」

          舞台作りの裏話(3)~脚本~

          (3)セットアップ いよいよ脚本の執筆に入りますが、大事なのはセットアップ。物語の立ち上がり部分です。大事なことは物語の序盤でお客さんの心を掴めるかどうかなので、ここが破綻すると脚本は全て破綻するといっても過言ではないかと思います。今回の人魚姫の場合、シーン2にあたる部分を最初に書きました。<人魚姫が魔女の手下から人間のサンプルを見せてもらう>というくだりになります。いくら人魚姫が人間になりたいと言っても、たとえばそれがオジサンの姿だったら嫌だろうなと思ったので、「この姿(

          舞台作りの裏話(3)~脚本~

          舞台作りの裏話(2)~脚本~

          朗読パンダという団体のお話です。脚本作りの工程は、主に以下の流れで進みます。これは映画やドラマなどでも大差はないかもしれません。※なお、朗読パンダでは2人体制で脚本を担当しているので、下記はあくまで自分の場合です。 1 ログラインの決定 100字程度で語れる「どんなお話か」という問いに応える部分です。作品作りにおいては、これが一番重要な箇所で、自分は最も慎重に進めます。たとえば今回、僕はアンデルセンの「人魚姫」をやりたいと最初に思いましたが、自分がやりたいと思ったことと、

          舞台作りの裏話(2)~脚本~