「石掘り小僧の伝説 その一 恐竜象の巻」
いつのころか、あるところにちょっと変わった子がいた。その子は石を集めるのが好きだった。それも、地面の中の石を掘り出して、気に入った石を集めていた。三歳の頃には、おとなの使うスコップを持ち出して、慣れない手つきで庭の地面を掘り出した。それを見ていたおじいさんは、おとなのスコップでは掘りにくかろうと、鍛冶屋さんに頼んで小さな小さなスコップを作ってもらい、その子に渡した。四歳の頃には、庭のほとんどを掘り返し屋敷の周りまで掘るあり様だった。五歳になる頃には、周りの人々はその子を「石