⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]1

いくつかのことが、重なって、身動きがとれなくなった。文字通り、身が動かない。頭も動かない。
一つ目は、弟に母親と財産と実家を占有されたことに発している。裁判所に成年後見人の申請をしていたのだが2年以上、ペンディングになったあげくに却下された。弟の財産強奪と、母親への接見拒否と、相続財産の私有化が正当であると裁判所が判断した。弟・今野真二は、十年近く、話をして欲しいという今野裕一の要請をスルーし続けている。拒否ではしない、拒否をするとそこに議論の端がでいるからだ。もちろん理由も一切話さない。話せばそのことの正当性について議論になるからだ。一切のことを流し、無視して、自分のやりたいようにしていく。
認知、介護、相続に関する法律が変わって、保護される人(ここでは母だが)近いところにいる人が、通帳などもより自由になるように変更されている。後から来て、財産を奪っていく親族の動きを防止するためなんだろうか。とにかくそう変わった。弟は、僕を、その家を省みず、財産を奪っていく無頼の親族という、位置づけに追い込んだ。後に裁判所への意見書でも、僕のことをそういう風に記述している。公開文書なので、どこかでそれも記録しておこう。
弟のやり方は、法的に完璧であるから、僕の知る権利も、母親へあう権利も、弟と話す権利もなくだまって弟のするままにしておくが[良い]と判定を下した。弁護士も裁判所も。弁護士は2年たった今、君に権利はもともとないんだよと、現実を明かした。裁判所は意見を出さずに淡々とことがらを引き伸ばした。
鬱になった。精神科医がそういうのだから間違いがない。仕事をリタイアするが[良い]と言われた。でないと死ぬかもしれないよと。じゃぁ診断書を書いて下さい。と、頼むと書いてくれない。なぜか? 簡単な話。裁判に使われるような診断書は医師は書かないのだ。慣習的に。もちろんそうは言わない。裁判に持ち込むためには、母親の認知鑑定書が必要だったが、裁判のために使われる鑑定書は書かない。と、都内にいる正式な認知鑑定のできる精神科医何人にも言われた。
裁判所に訴えを起す最初から、僕に請求権を含めた、権利は何一つないのだ。それは弁護士に言われた。今の、成年後見人、認知、相続の揉事を(弁護士も裁判所も起きないようにオペレーションする。それは両者から聞いた。)起させないように、関係のものを、人を占有してしまえば良いのだ。暴力を振るってでも、泥棒してでも、権利を施工したい人間、ここでは弟だが、家に持っていってしまえば良い。あとは適当に口座を変えて分散するなり現金にしておけば、良いし、使ってしまえば、家族間の窃盗はほとんど罪に問われない。とくに相続と介護が絡んでいたら、それを占有している人間が全てをとれる。そのときに、理由を言ったり、僕が介護をしているんだからとか、母親が僕に委託したんだとか。言わない証拠に残さない。母親に認知が入ってしまえば、どうにでもなる。(なってしまった)決して認知症の治療をしてはいけないし、認知症の認定をもらっていけない。グレーなままにすべてを占有するのだ。後は、スルーをし続ければよい。裁判所も弁護士も全てスルーする。それを裁く法律はない。スルーしてOKなのだ。嘘を答えても良いのだ。(それは裁判所がそう言っていた)後見人、占有者の同意がないと、鑑定も、成年後見人の申請もすすませない、それが裁判所のやりかた。理由は言わない、こちらがとれそうもない正式の鑑定書がないと受理できませんと伝えてくるだけ。弟の同意が必要だとは絶対に言わない。それは法律で名言化されていないから。弟には法律のアドヴァイザーがついていて、この隙間をついて、同意しない、同意についての意見も述べない、スルーする。[しかるべきときに]とことがらを受け入れている振りをして、そのまま何もしない。
そして最後に付け加えるのだ。このことについては[不快感を覚えます]。社会的地位のある人間が正当性を印象づける、あるいはそのまま押し切るよという宣言をする。
今野真二は、完璧にやってのけているし、社会的にも立場がある。ネットで、弟のことを書けば、弟に名誉棄損で訴えられる。一度、少し書いた時に、弟は僕のすぐ側で仕事をしている会社の代表に、自分と清泉女子大が訴えるよ。だからネットに書いたことは取り下げるようにと、言ってきた。会社の代表は、話(弟の主張・嘘八百の)を全部聞いた上で、今野裕一が、今野真二にお願いをしたいと言っているので、聞いて欲しい。そうすればネットの記事はとりさげるから。と、頼んだのだが、[しかるべきときに]と、だけ答えて帰っていったということだ。名誉棄損は、当事者同士だけが知っていることがらを、広く知らしめて社会的地位に傷をつけるという罪なので、事実だけを書いても、訴えられたら僕は負ける。何をしても僕に、主張する方法はない。
『夜想』という言葉とイメージを使った雑誌を長いことやってきた。言葉は表現するものであり、伝えるものであり、コミュニケーションするものだ。それを完全に封じられてしまったことが、実は、もっとも鬱になる原因だ。母親に会って話をするのも、実家をお茶とアートで再生する仕事ができなくなったのも、それはとても辛いことだ。だが最も苦しいのは、言葉が使えない、言葉によって何かを伝えることを、弟に上手に封じられてしまって(スルーという手法なんだが)、自分の言語が無化してしまい、あげくに袋小路に追いつめられていることがかなり自分を負の世界に追いやっている。

この日記は、Facebookの奥に鍵をかけておいておく。最期の日に鍵を何人かの人に渡しておきたいと思う。自分が消えた後、ごく少数の人間でも、この惨状を知っておいてもらいたい思うからだ。未練でしかなのだが。しかし、書かないと思考も形にならないし、書いているうちに思い出したり、整理できたりすることも多い。
この日記は、敗戦日記であり、素晴らしい社会的勝利者になり得なかった、自分の岐路を見直す、メモでもある。
将棋の感想戦、負けた僕は、素直に弟の素晴らしさを認め、生きてきたどこに敗残者になってしまった、ポイントがあるのかを、棋譜にして残しておきたい。負けもちゃんと分析し認める。将棋の細かくは分からないのだが、ずっと感想戦をTVで見続けている。負けたすぐさまに負けを受け入れて、そこを見るというのは、凄いし、素敵だ。自分も生きるという盤の上に、そして曲がりなりにも文化的な盤の上に乗っていたのだから、ちゃんと見ないとならないだろう。
あと、二つのショックは『夜想』でなにをやってきたのかというショックと、もう一つは突然に、意識の中に亀裂を寄せた[老と死]ということだ。両方とも向こうから突然やってきて、僕の中に棲みついてしまった。


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