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広電の歴史講座へ

歴史講座「市内電車の歴史を見る 〜市内線と宮島線を少し〜」
を聴講しに広島市佐伯区民文化センターへ行きました。
広島市を走る路面電車の歴史について、
講師は路面電車倶楽部主宰の加藤一孝先生です。

私も日常でよく利用する路面電車「広電」ですが
初めて聞く話も色々ありました。
海田市までの延伸計画や、
予定線だった呉線などは山筋を通って坂までの計画で
測量も行われていたということで、図面も見せて頂けました。
これは現在のクレアラインのバス路線とほぼ重なるとのこと。

講座本編に先立ってお話された、
広島駅前の新線工事にまつわる話も興味深かったです。
工事箇所は低くなっていて通常の高さの電車が通れないので
3年前から、広島駅に乗り入れる全車両のパンタグラフを
Zビューゲルから、高さを低くできるようなシングルアームに
付け替えられているとのこと。
1900形などの旧車もです。ただ、被爆電車でもある652号は
工事完了後に元のパンタグラフに戻すそう。
そして、駅ビル2Fへの傾斜も旧車乗り入れ可能だとのことです。

それから、駅前大橋の渡り線は少しカーブしており
日本には対応したレールがないので
ドイツのレール、鉄の棒をくりぬいたレールを使用。
このレールとレールを連結する技術も日本にはないので
ドイツの技術、テルミット(THERMIT)工法で工事を行った、
その工事の様子を写真と動画で見せて頂けました。
鉄とアルミの合金の粉末を釜に入れて加熱、
レールの継ぎ目部分に設置した型に
テルミット反応を起こした鉄だけが流れ込みます。
面白かったです!!!
貴重なお話、講座をありがとうございました。

会場までは電車と、とても本数の少ないバスを乗り継いで行きましたが、
会場で友人にばったり会って久々に色んな話が出来、
帰りのバスまでの長い待ち時間があっという間でした。

石丸勝三氏の作品

ここから余談です。佐伯区民文化センターのエントランス前には、
彫刻家の石丸勝三氏による石の彫刻作品が常設展示されています。
私は学生時代、進路に悩んでいるときに、
石丸さんから親身にアドバイスをしてもらったことがあります。
今日、遠くから見てすぐ石丸さんの作品だとわかり、
近寄って、懐かしく有難く眺めました。

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