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緑井毘沙門天 初寅祭

広島市の北部、権現山山麓に鎮座する
緑井毘沙門天の初寅祭に行きました。
寅が毘沙門天の使いとされていることから
旧暦初寅の直前の土日に開かれます。

横川駅構内
毘沙門天行きの広交バスの車内にも

緑井毘沙門天の始まりは、行基が作ったといわれる毘沙門尊像を
1065年頃に権現山麓に安置したことだそうです。
その後、この地が安芸武田氏の銀山城の鬼門にあたることから
武田氏が北方の守護として七つの寺を建てたうち今も残るのが
毘沙門堂と仁王門、東明・西明両寺です。

武田氏が建てた朱塗りの仁王門
仁王門から本堂までは杉林の中、石段が続く
毘沙門本堂

本堂に安置されているご本尊は
初寅祭の2日間御開帳されます。
ご住職は初寅祭のときにおいでになり、
御朱印やお祭りなどのご奉仕は緑井3丁目から総代が出て
地域で行っているそうです。

毘沙門天の使いである百足の紋
原爆犠牲者の慰霊のため建立された多宝塔

境内から山道を100mほど登ったところに
朱塗りの三層の多宝塔があります。
原爆犠牲者の慰霊のために1984年に建立されたものです。
広島市内が一望できる場所です。
中に入ると四方から仏様が見守ってくださり
とても温かな気持ちになれます。

多宝塔の前の岩の両脇にも、初寅祭の幟が

昨年の初寅祭は取材でお邪魔しましたが
今年はプライベートでしっかりと拝ませて頂きました。
地域が栄え、生きとし生けるもの全てが幸せでありますように。

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