20220714雑記

昼に直江さんが家に来た。

「道でよく見る、500円の海鮮丼、あれマズいな」と言う。聞くと、よく見かけるチェーン店のものであった。

「何食べたの?」
「アナゴとネギトロ。アナゴは普通だったけど、ネギトロがマズかった」
「ネギトロは美味しくないよ」
と私は言った。大学生のころ住んでいたアパートの近くにそのお店があって、よく食べていたからである。

私の大学の卒業式に、父と母が東京に来てくれたことを思い出した。父も母も沖縄から別々に飛行機に乗って来て、各々のしたいことをし、別々の宿に泊まり、私の卒業式のタイミングで集合した。3人で大学の校門で写真を撮って、ご飯でも行くかとなった。でもどこも混んでいたので、そのお店で海鮮丼をテイクアウトし、私の部屋で食べた。
「まずいな」
と父が言い、
「ネギトロは美味しくないよ」
とアボカドマグロ丼を食べながら私は言ったように思う。
そのあと、母は空港へ、父はクジラの博物館へ、私はゼミのコンパに行くことになっていたので解散した。

夕方に簡単な麻婆豆腐をつくって食べたら、手がニンニク臭くなってしまった。ネットで調べたら、ステンレスをこすると匂いが取れると書いていたので、台所の蛇口をなでる。

夜にのどが渇いた感じがあった。冷蔵庫にもらったパッションフルーツがあることを思い出した。左手でパッションフルーツを持ち、右手に持っている果物ナイフで半分に割ろうとしたら、硬くて割れない。シンクにおいてぐっと力を入れて皮にナイフが刺さる。半分切込みを入れて、手で割る。ブツブツとした黄色い種をスプーンですくって食べる。私は沖縄に住んでいた時、ほとんどパッションフルーツを食べたことがない。たぶん、母があまり好きじゃなかったからだろう。母はトマトの中のブツブツとしたものが嫌いだとよく言っている。

種はすぐ食べ終わった。食べられる部分が少ないなと思う。種のなくなったパッションフルーツの内面は、灰色で、ところどころに筋があって、人間の肺みたいだなと思った。



本当はこういうどうでもいい文を、自分のホームページに書き連ねたいが、パスワードを忘れて更新できなくなってしまった。


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