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道路に開いた穴(2023.06.26)

毎朝通勤で通る一方通行の道の真ん中に、ここ一か月くらいでわりと深くて大きい穴ができた。

私は一度走行中にその穴にタイヤの片方が落ち込んで、ちょっと危なかった。ゆっくり走っていたから良かったものの、スピードを出した状態でまともにはまったら事故っていたかもしれない。

梅雨の時期に入り、その穴には雨水がたまり、だいたいいつも深い水たまりになっている。道路の真ん中より少し左にあるその穴を慎重にかわして私は毎朝通勤する。

以前仕事で市の道路維持課と話したことがあり、「道路の危険個所を見つけた場合連絡をもらえればすぐにでも補修を行います」と言っていたのを思い出し、これは連絡せねばと毎朝そこを通るたびに思っていた。

しかし喉元通ればなんとやらで、会社へ着く頃にはそんなことはきれいさっぱり忘れて、翌朝また穴の横を注意して通らねばならなくなっている始末。

でもやっと今日、私は道路維持課へ連絡する事が出来た。市のメールフォームを使って。そうしたところ、送信から1時間程で道路維持課から電話連絡があったのだが、実は穴の開いた当の道路は市道ではなく県道であり、管轄が違うと言う。「あー、県にもう一回連絡せねばならんのかー。二度手間だなー」と思っていたところ、市の担当者はすぐに県の方へ連絡してくれると言う。もう5時半の定時を過ぎてて、早く帰りたいだろうに、なかなかやるなぁと私は感心した。

そして電話を切った直後、今度は県の担当者から連絡があり、明日にでも現場を確認して早急に穴の開いた箇所(ポットホールと言うらしい)を補修工事すると言う。おまけに最初の市への説明で穴にタイヤをひっかけ危なかった事を伝えていたので、私の身の心配までしてくれた。市から詳細まできちんと伝わっているし、細やかな心遣いまで出来る。加えて、工事の予定の決定および完了の報告を伝えた方が良いかまで私に確認をしてくれたが、さすがにそんな連絡はいらないと伝えた。毎朝通るし、工事やったかどうかはすぐに分かるからだ。

しかし、いつから市や県はこんなに親切で低姿勢な対応が出来るようになったのか、まるで接客業のようではないか。私は感心するとともに、日頃心無い市民県民から突き上げられてるのだろうなと、その心労を慮った。

私は以前色んなタイプの営業をやっていて、無理難題を言われたし、クレーム処理も多かった。どういうわけかヤ〇ザに脅迫めいた事をされた事もあるし、風俗のボーイさんがコンビニか何かに行きたいと言うので、代わりに客引きをした事もある(客引き行為は確かダメなのだがもう10年以上前の事なので時効ですよね)。なので、営業さんには基本的に優しくするし、店員さんや、不特定多数の耳目に晒される人の気持ちがよく分かる。

いつも思うけど、みんなそれぞれに苦労や心配事がある。偉そうにしている政治家だって、W不倫がバレた某女優さんだって、眠れない夜があるだろうし、死にたいくらい辛い気持ちを抱えて毎日を過ごしているかもしれない。

別に某女優の肩を持っているんじゃない。みんな事情があんだよ。何があったかなんてわかんないじゃん。だからもう少し人に優しくなろうよ。と、言いたい。

それでは聞いてください。MONGOL800で「あなたに」


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