私が一番好きなラーメン屋。

大分市地方公設卸売市場の目の前にあり、パッと見営業してるんだかしてないんだかよく分からないような外観をしている。しかしそれにもかかわらず大分の一部ラーメン愛好家から深く愛されており、昼時は客足が途絶えない。

カウンターのみの客席で、メニュー表も壁に貼ってある手書きのもののみ。オシャレ感など微塵もなく、BGMは天井の隅に設置してあるスピーカーから流れるAMラジオ。

店員はラーメンを作るおやじさんとホール担当のおかみさんの二人だけ。だが、ラーメンを注文してから運ばれてくるまで1分程しかかからない。そしてこのラーメンがしみじみと美味い。とてもシンプルで、塩分が効いた豚骨スープに中太のボソボソした縮れ麺がよく合う。そして特徴的なのがチャーシューで、肉厚で固く、しかしよく味が染みていて味わい深い。ジューシーさとは程遠いが、これはこれでチャーシューの極北だと思う。卓上にはラーメンタレとコショウ、紅ショウガが備え付けられており、自由にアレンジすることが可能だ。

そして驚きなのがその安さ。ラーメンが今時たった480円だ。ラーメン以外のものに極力コストをかけないが故のこの価格だと思う。

お店を切り盛りするご夫婦は高齢で、最近ではたまにお店がお休みになることもあるのだが、基本的に平日は毎日やっている。

どうかお体に気を付けて長くお店を続けていって欲しいと思う。

（以上、とてもマイナーなラーメン屋レビューでした）