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もう、時代じゃないのかもね 田舎の飲食店のリアル・ドリンク編

酒だ!酒持ってこーい!

なんて時代もありました。
僕がハタチになったばかりの頃はバイト先でも良く飲まされました。
刺身の盛ってあった大皿を空けて、そこに日本酒やらウィスキーやらをぶち込み、大関昇進!なんて言って一気してました。
若かったな。あの頃。

旅の恥はかき捨てなんて言って、温泉旅館に泊まった時には大宴会して廊下で寝てしまった事もありました。
若かったな。あの頃。

それでは先月の山ねこ料理店のドリンクの売上を見ていきましょう。

一位は安定のオリオンビールですが、2〜5位まではソフトドリンクがランクインしています。
お酒は
6位シークワーサーサワー
7位ハイビスカスサワー
と沖縄らしい飲み物がやはり多く注文されている様です。

さて、ここで飲食店はドリンクが出ないと原価率が下がりにくいので、何とかしたいと考えるのですが、その時の舵取りが重要になってくると思うのです。
お酒をもっと出るように種類を増やす?沖縄っぽいフレッシュフルーツのカクテルを作る?飲みやすい泡盛を提供する?

僕の舵取りは
アルコールは売らない
です。

僕らのように学生時代や会社で上司に飲まされるなんてことはアルハラって事でもうこの時代御法度ですよね。
そんな人たちが増えてきてる中で、旅行に来たからって飲む人は居なくなってると実感しています。

お酒で売上を上げるのは時代じゃないんだなと思うのです。

じゃ、ソフトドリンクを充実させるの?

かといってソフトドリンクを増やしたり、生搾り!的なこともやりません。
4位に自家製クラフトコーラがランクインしていて
順位は低いですが18位に自家製ジンジャーエールも入っています。
12位タイのからき茶、月桃茶も見逃せません。
これらに共通することは
無添加や無農薬といった「カラダに良いもの」と仮定すると
ちょっと先が見えてきますね。

山ねこ料理店はなるべく(ゼロにはなかなか出来ない)化学調味料などを使わず、ソースやドレッシングも全て手作りしてます。

ドリンクもそれに合わせたものを提供して、体に負担のかからない優しいお店をイメージ戦略として打ち出して行こうかとデータから考察しました。
これだと今の状態で無理なく出来るし、親和性もあります。

地元のお店では観光客はお酒を飲まないからと予約の段階で断る店もあるくらいです。
でもそれ、時代じゃないかもしれません。

地元の人が飲んでくれるのかって言うと

地元客は確かに飲んではくれますが、ここいらでみんなが飲むお酒は
まるた
という泡盛なのですが。

左の緑のボトルが主流

このお酒めっちゃ安いんですよ!
一升瓶でも1200円くらい!値上がりする前は980円とかでした(笑)
なので売値は2500〜3000円
しかも20度でアルコールはそんなにないのに水割りにして飲みます。
これを4〜5人で飲むので客単は240〜300円くらいw
うちの店はキープしてないけど、キープで飲まれるとアイス代の500円を数人で割る感じになります。
決して割のいい商品じゃない💦
そしてうちなんちゅは意外と酒に弱いwww
これを水割りで飲んでもへべれけになったりしてるので、低燃費でいいなぁと羨ましくも思います。
僕は上記の経験からウィスキー一本くらい飲まないと酔ったなーってなりませんから。困ったもんだ。

そうそう、あと地元の人達は飲んだら食べない!
以前、男性4名くらいでご来店され、まるた一升とつまみ2品くらいで2時間くらい席を占領し追加注文無し。お会計3800円くらいで客単950円の時もありましたw
その間ご来店されたお客様も返してるし、もったいなかったことが何度もあります💦

新メニューも作ってます

パンデミックからのリスタートに失敗して、さらにリスタートを来年から切るのですが、もう少し自家製や無添加の要素をしつこくない程度に打ち出していこうと思います。あんまりやりすぎると胡散臭くなるしね。

以前、何かで読んだのですが
経営者が考えることは
何をやらないかを決めることだ
みたいな事があって、それがすごく腑に落ちました。

色々やりたい事はあるけど、何をやらないかをもっと明確にしてお店を楽しくお客様にも喜ばれる様にしていきたいと思います!

山ねこ料理店新店舗建設の為サポートお願いします!集まったお金は建設費、及び設備投資に使用させて頂きたいと思います。