＜e-Sportsとデジタルツイン＞

近頃、大きな企業群を中心にしてe-Sportsと地域活性化をリンクさせて地域を勃興させつつあるようだ。地場企業や広告代理店を巻き込んで地元産業の活性化を目論んでいるのだ。実際にe-Sportsと地域活性化は相性が良いと感じる。

e-Sportsは、従来のコンピュータゲームをかなり拡張したものである。ただ個人的にゲームを楽しむのにあらず。開催地を整備してe-Sportsの参加者を募り対戦したりする。かつ遠隔地の参加者も募っている。そしてや開催地や遠隔地の観覧者も誘客する。そう、e-Sports参加者も観覧者同士も楽しむエンターテイメントへと昇華されている。

開催地を整備してイベントを興すとする。そうすれば地域にとって多方面に効果が期待出来るのだそうだ。

例えば、e-Sportsの観戦ツアーを地方で行うとする。そうすると地域の物産の販売が伸びる。物産の販売の増加により地域企業の収入増加が見込めるのだ。

例えばe-Sportsをある地域で開催することにする。そうするとその地域のあちらこちらがオンラインで結ばれることになる。地域の多拠点のイベントに発展する可能性がある。通信回線はこれから普及が見込まれる５Gなどである。高速・大容量・多接続のあの回線である。地域が一体となってe-Sportsのイベントを盛り上げるのだ。

こういったことから日本でもe-Sportsと地域活性化のニーズが高まっている。特に自治体の関心が高いようである。自治体から見れば町おこしの一環である。e-Sportsは町おこしに繋がると考えられているのだ。

一方、デジタル情報として計算機内で再現されるデジタルツイン。現実の世界の物はヴァーチャルの世界で再現出来るというコンセプトである。

このデジタルツインをe-Sportsに役立てられることも言うまでもない。

デジタルツインをe-Sportsイベント会場に重畳して造るのだ。重畳されたデジタルツインでは当然、e-Sportsに関わるイベントを興すことになる。

するとデジタルツイン上にて集客を行えるようになる。デジタルツイン会場に多数の人が集まってくる。地域の人の携帯端末上にて地域の人がデジタルツイン会場を訪れるようになる。時には外国からのお客様も迎えることになろう。デジタルツイン上でのおもてなしが執り行われる。

デジタルツイン上ではまちづくりが行われる。e-Sportsに関するまちづくりが執り行われるようになる。デジタルツイン上に「市」が立つようになる。実際にある物品のデジタルデータや電子的な商品が取引されて売れるようになる。実際の物産の売買にもつながってくる。

地域に張り巡らされた５Gを中心としたネットワークを最大限に生かして、デジタルツイン上では活発な活動や取引が行われるようになるのだ。

当然、e-Sportsのイベントは最高潮になる。実際の対戦の場とデジタルツインとはリンクされる。AIの効いたネットワークがそれを助長して、イベントは最高潮を迎えるのだ。否応もなく繰り返される波のように盛り上がってくるイベント。リアルワールドとデジタルツインは互いに影響を及ぼし会いながらe-Sportsの祭りを最高潮に乗せ上げていくのだ。まさに夢の世界である。

デジタルツインはe-Sportsと地域活性化のリンクを強く結びつける。物凄く効くスパイスとして機能するようになる。地域活性化も効果的に飛躍的に伸びることになろう。これからのe-Sportsと地域活性化の伸びはデジタルツインがキーの一つになってくる。自治体の予算も付くのではないか。

以上