お客さんからチケット代を取らない演劇
このあいだ、とあるプロデューサーさんと話してるときに
「僕はいつか、ハロルド・ピンターとか、別役とか、清水邦夫とか、そういう演劇に出たいです。不条理好きなんです。」
って話をしたら、
「マニアック!変わってるねえ。でも日本だと難しいかもね。なかなかやらないしね。どうしてかな、やっぱりお客さんが入らないからかなあ」
と言われました。
いや、もう、その通りですよね。
やっぱり、舞台芸術の世界ってシビアで、「お客さんが入らない作品なら、上演は難しい」のです。だから、その上演の難しい作品に「出たい!」と思っていても、その夢が叶うことはごくごく稀です。だって、上演される可能性がとっても低いんだから。
あくまで、「難しい」のであって、不可能ではありません。
たとえば、自主公演で、自分が赤字を背負って、お客さんも知り合いをツテで集めて、みたいなカタチだったら、どんな作品でも上演出来るでしょう。
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お客さんが集まらないので、上演が難しい。
これはね、もっともな理論だと思います。演劇だって経済活動のひとつだし、ってことは、収益が上がらないとサスティナビリティが無いってことになるから。誰かが全額出資して、赤字背負ってっていうのは、数回だったら成立するかもしれないけれど、ずっとっていうのはしんどいですよね。
まあ、出資する人がよっぽどの大金持ちか、よっぽどの演劇好きだったら、成立するけれど。
たとえば、このあいだ関わっていた舞台でいうと、「next to normal」というミュージカル作品。
この作品は、双極性障害や精神分裂症を扱ったとってもいい作品なんですが、
・出演者が少ない
・セットにコストがかかる
・テーマが日本のお客さん受けしない
みたいな要因があって、集客が難しく、故に収益性も低くて、日本での再演機会がなかなか無かったようです。
いい作品なのに、お客さんが入らずに、儲けが立たない見通しだと、上演すらされない。
まあ、当然と言えば当然なのだけど、作品は上演されたのを観てもらわないとその良さが伝わらないから、なんというか、ジレンマですよね。
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ただ、そこでふと思いました。
お客さんがチケットを買ってくださるときがマネタイズのタイミングになってるからそういう流れなだけで、マネタイズの位置をずらしちゃえばいいんじゃないか
と。
それ、実現したい。
僕は、ひと月15万円もあれば生活ができます。
今のところその15万円は、自分が実働することで稼いでいますが、近い将来、自分が実質動かなくてもその金額を稼げるようにしたいと思っています。
そのためのひとつの方法が、この note です。
月額500円での定期購読マガジンを発行していますが、これの登録者が300人に到達すると、月15万円のキャッシュフローが実現されます。
やまののパトロンズ
https://note.mu/yamanononote/m/m965dc8399c84
ちなみに、現在の購読者数は22名。ありがたいことです。
もっとも、note ひとつに収入の場を頼ってしまうととってもリスクが高いので、他の方法もどんどん実践してみないといけないなあとは思っています。
こうやって、月の最低限の収入を、「ほとんど実働せずに」確保することができたら、それはもう、セルフベーシックインカムといっても過言ではないなと思います。
「汗水たらさずに金を稼ぎたいだなんて、言語道断だ!」
みたいなことをおっしゃる方もいるかもしれませんが、僕はその意見には賛成しません。
自分の生活を成り立たせるための必要最低限のお金は、なるべく楽に稼いで、楽に稼いだことによって残った時間や体力を、何か新しいことを学んだり、何か新しいことにチャレンジしたりするために使いたいです。
生活費を稼ぐために毎日9時間働くと、勉強や挑戦のために使える時間は限られてきます。が、その9時間の労働をせずに生活費が稼げるなら、浮いた9時間で毎日膨大な量の学習ができるのです。そっちの方がいいと思います。
さて、そこで僕が近い将来、必要最低限の生活費を、セルフベーシックインカム的に、ほぼ実働無しで稼げるようになったとしましょう。
そうしたら僕はどうするか。
もうすでに、自分の生活はセルフベーシックインカムで成立するので、働かなくてもいいのです。
なので、その働かなくてもいい時間を総動員して、一所懸命、働きたいと思います。
なぜ働くかというと、よりたくさんお金を稼ぐためです。
けれど、ただお金を稼ぐために働くのではなく、「自分の経験が蓄積されていく方法で、よりたくさん稼ぐ」ために働きます。
僕は、死ぬまで表現者であり続けたいので、表現者として生きるために必要な経験を死ぬまで積み重ね続けたい。だから、人の前でパフォーマンスをすることで、よりたくさんのお金を稼ぎたいと思っています。
で、もしそうやって今よりもたくさんのお金を稼げたら、どうするか。
その収入を使って、「お客さんは来ないかもしれないけれど、いい作品」をガンガン上演します。
ピンターとか、別役とか、清水邦夫とか、n2nとか、もっと他にもあるはずの、今の日本の演劇を観る客層からはマイノリティな人気しかないけれど、でも良い作品で演劇としてとっても価値がある作品というのを、山野靖博を通して得たお金で上演します。
その時には、お客様のチケット代からのマネタイズを考えません。
いわば、僕自身が、演劇界のパトロンになりたい、ってことです。
僕の得る報酬の大きさによって、上演作品の大きさも変わってきます。まずは、数百万で上演できるものからスタートするのだと思いますが、それこそ僕が超売れて、数十億円という規模の資金をコントロールできるようになるなら、その規模の作品も上演していけます。
だからこそ、僕は、売れたいのです。
また、僕がパフォーマーとして稼ぐだけでは、数十億っていうお金を稼ぐのはとってもハードルが高いと思うので、何か他に太い収入源を作らなきゃいけないなとも思っています。それが、不動産なのか、ビジネスなのか、投資なのか、その辺はまだ模索中ですが。
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たとえばひとつ大きな舞台に出ると、決して多くはないですが、まとまった額のお金をいただけます。
今はまだそれが生活費の当てなので、家賃を支払うことや食品を買うことに使っていますが、セルフベーシックインカムさえあれば、そのまとまったお金をもっと演劇界にとって有益なことに使えるようになります。
また、僕が売れて有名になって、芝居や歌や踊りも上手くなって、たくさんお客さんを呼ぶことができるようになれば、1回あたりの山野靖博自身の報酬も増えていくと思います。
そうなったら、演劇界のために使えるお金も、どんどん増えていくことになります。
だから僕は、上手くなりたいし、有名になりたいし、売れたいのです。
いまのところ、セルフベーシックインカムとして note が機能するように、「やまののパトロンズ」の購読者数を300人にすることが目標です。自分で設定した期限は、2019年の10月末。
同時に、それ以外の収入源も模索中です。
すべては、自分がやりたいことを迷いなくやりきるために。
ぜひ、ご支援、よろしくお願いいたします。
やまののパトロンズ
https://note.mu/yamanononote/m/m965dc8399c84
読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。