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【いそがしいとき日記】その13


日々、「銀河鉄道999」に取り組んでおります。

なんというか、「大スペクタクル!!!!」って感じです。

誤解を恐れずに言えば、かなり難易度の高い戦いだと思います。


その理由ははっきりしていて、ひとつに「SFの世界だから」ということ、もうひとつに「ロマンが壮大だから」ということ。

CG技術が発達した映像エンターテイメント隆盛の現代に、生身の人間と物理的な装置でどれだけSFの世界を描けるのかって、これ、かなりハードルの高い戦いだと思うんですよね。

コンピューターによって演算された光の情報だけでなく、ヒトとモノの力でどこまでできるのかっていうのは、正直、みんなで試行錯誤しています。というか、「思考」錯誤しながらトライをしています。笑

でもやっぱり、劇場空間にだけかかる「演劇の魔法」っていう存在は、ギリギリまで信じ続けていきたいのですよー。そして、人間の想像力っていうものも、信じ続けていきたい。

「CGに遜色ないSF」というのはもしかしたらいまの時代、成立させるのがすっごく難しいのかもしれないですが、「演劇でしか描けないSF」っていうのはぜったいにあるはずなのです。


松本零士先生の描く世界観、その「ロマン」の壮大さについては、食らいついていくしかないなと思います。

僕らの生きる現実世界とはまったく違うルールや常識を持った世界を描きながら、僕らの人生につながる何かを突きつけられる。そういう力強さを持った作品を、どうやって舞台の上に立ち上げていくのか。これはね、演劇人としてはワクワクしかない挑戦です。


昨日はお稽古終了後に、アンサンブルメンバーと、稽古場代役をしてくださってる成美ちゃんと、あと、なんと木下晴香ちゃんも参加してくれて、作品についての「みんなで確認したいルール」なんかをわんさか話し合いました。

たとえば、「機械化人間になるってどういうこと?」みたいなこととか。

作品世界においては常識だけれども、現実を生きる僕らにとってはその実態を想像するしかないもの、については、地道に話し合ったりして、共演者同士の共通見解をとっていくことが大事なんじゃないかなと思っています。

正直、基本的に僕は、「プロフェッショナル同士が集まった現場だからこそ、それぞれのパフォーマンスや考え方は独立して尊重されるべきだ」って思っているタイプなんですが、

でも、やっぱり、舞台上に、現実世界とは違うひとつの世界をつくり上げるために必要な作業や話し合いは、どこまでもやり続けたいとも思っているので、昨日の時間は、僕としてはとっても嬉しい時間でした。


今日も稽古。どんな新しい発見があるか、ワクワクしながら向かいます!!!



ここから下の「パトロンさん向けゾーン」は、「銀河鉄道999」以外のこのところのことについて書いてあります。


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