見出し画像

ヤマノバコーヒー月曜カフェ閉店のお話し

月曜カフェ閉店します。

突然ですが、今年の1月から武蔵小金井のシェアスペース「八方知人」の1階で毎週月曜だけの営業でスタートしたカフェ「ヤマノバコーヒー月曜カフェ」を9月いっぱいで終えることにしました。

八方知人のオーナーの西本さんはHAPPY ENERGYという自然電力の会社を経営されていて、以前からのそれこそ知人でした。
そんな西本さんからシェアスペースを開業し一階は日替わり店主のカフェにするというお話をいただたのがはじめるきっかけです。

どうせやるならネパールコーヒーのみ、ブラックのみ、週一回のみ、1日4時間のみ、マイカップのみの、”のみのみ営業”というストロングスタイルで実験的な場所としてやってこうじゃないか!ということで営業開始しました。

スタートしてから8ヶ月、たくさんの貴重な経験ができました。

カフェ営業のやり方を知ることができたので今後ヤマノバコーヒーとしてカフェをやる際にはとっても役立つノウハウが溜まりました。

1番の経験はたくさんの人とのつながりができたということです。
カフェでフードを担当してくれた”うっしぃ珈琲”のうっしぃさん、そのつながりでカフェのこども店長(インターン)として大活躍した小五のひなたくん。
カフェでコラボした菜食菓子研究所カルテさん、zen ballさん、たまごサンド研究室さん、MAKIKO LANDさん、come again projectさん。
他の曜日の店主さんや2階3階の店主さんたち。
そして、ほぼかかさず毎週きてくださった常連さん、ご近所さん、一見さんのお客様。
また遠方からカフェめがけて来店してくれた知人友人のみんな。
そしてオーナーの西本さんご家族。

本当にありがとうございます。
みなさんとお話ししたことや共有した体験はヤマノバコーヒーの宝物です。

肝心の「なぜやめるのか?」について

なぜやめるのか、です。

ほんと毎週楽しくて、カフェに週一で通うのがメリハリにもなっていたから続けたかったんです。
とってもいい感じのコミュニティ、場になりつつあったし。

大きな理由は、2つ。

1、コーヒー事業自体のコロナやコスト高による苦境を挽回しないといけないこと

2、コロナを経て新しく立ち上げ準備している『森とつながる日用漆器創作所モリノグ』をコーヒーとともに、まもなくクラウドファンディグすること

この2つを一体としておもいっきり集中しないといかん!と考えたのです。
このへんの経緯についてはご興味あればこちらをご覧ください。

正直カフェを都内から武蔵小金井まで往復するのはかなり遠いです。交通費も馬鹿になりません。カフェの売り上げも日によっていろいろですが、人件費が十分でるほどではありませんでした。

それは折り込み済みで、オンラインや卸しが中心で販売しているヤマノバコーヒーのアンテナショップとしてお客様と直接お会いできて体験してもらえる場づくりの実験をできたらと考えていたんです。

ですが、苦境を乗り越え新しい希望をお届けしようとしているクラウドファンディグを成功させていくのは、並大抵の努力では成せないと考えました。
実際4年ほど前にヤマノバコーヒーをスタートする時に成功したクラファンのときも全力投球の2ヶ月でした。

今回のクラファンが成功して、コーヒーと漆器の仕事が順調に進めば、またいつかどこかでカフェやりたいと思っています。
そのときはまたみなさんよろしくおねがいします。

仲間の申し出に涙する

こんなことを決めたすぐ後に、一緒にカフェをやっている仲間に伝えました。

そしたらです。

ひなたくんの、お母さんが、ひなたくんと一緒に月曜日にカフェをやりたいと言ってくれたんです。
ひなたくんは小学生だけど、前から将来の夢のひとつにカフェをやりたいがあって、うちのこども店長になってもらったんです。
お母さんも、カフェの常連さん。

絵本と珈琲とおしゃべりと、がコンセプトの『mint』という名前のカフェが10月の月曜日から八方知人でオープンします。

子育て中の人が子連れで気軽にこれたり、生きづらいかったりする人が気軽にお話ししにこれたりっていう場所ができたらとお母さんの想いがあり、あれよあれよという間にオーナーの西本さんのご好意で実現することになりました。

そして、泣けてくることにこんなことを言ってくれてるんです。

「このカフェも、やまちゃん(店主の名前)も、ひなたにとっては必要なので、やまちゃんが、いつでも此処に戻ってこれるように。そしてもっかいやるならいつでもお返します」

もう涙ちょちょぎれました。
仲間って本当にありがたいですね。
本当にありがとう!
これからの挑戦を前にしてたくさんの元気をもらいました。
ハッピーです。

最後に

これまでカフェでお世話になったすべての皆さま、本当にありがとうございました。
またリアルな場をもつことになった際に、みなさんと再会できるのを楽しみにしています。


ヤマノバコーヒー店主
山本喜昭

アウトドアとスローライフのクリエイティブレーベル。自然とつながり、自然を身近に感じることで大切なチカラを取り戻す。自らの意志で自らハンドルを握り、人生を進んでいく。そんな生き方を、映像やイベントとコーヒーを通して提案しています。