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妊活奮闘記7 〜採卵当日〜

ついに決戦の日がやってきました。
採卵日です。

採卵は朝8時半から。
静脈麻酔を使用するため、前日の夜22時以降は絶食、翌朝7時以降は絶飲です。

クリニックまで車で1時間ちょっと。
夫に運転してもらいながら、考えを巡らせます。

……もしも卵が20個くらいとれたとして、
仮にその半分が成熟卵だったとして
胚盤胞まで成長するのがさらにその半分だとしたら…………

5個。
何とか5個胚盤胞になってくれたらうれしい…!
ダメかな〜 欲張りかな〜〜

まだ採卵もしてないのに狸の皮算用をしていました。(気が早い)



いよいよ採卵へ

病院へ着くと私の他にも人がチラホラ。
ああ、きっとこの人達も採卵なんだなあ。

受付後、番号が呼ばれたので夫とも一時バイバイ。別室に案内され、名前や生年月日を確認された後、手術着に着替えます。

準備のための点滴をセットされているとき看護師さんから
「手がめちゃくちゃ冷えてますね。大丈夫ですか?緊張してますか?」と心配される。そういえばちょっと寒い。
平常心のつもりだったけど、やっぱり緊張してたのかな。

この日の採卵は4人らしい。
私は2番目。

しばらくすると前の方がおわり、次は私の番。
いよいよ、その時がやってきます。


採卵室は、THE・オペ室! といった様子で想像以上に本格的な雰囲気。
しかもちょっと薄暗くて怖い。
先生も手術着を着ていつもと違う感じ。
再び名前と生年月日を確認され、手術台の上に乗ります。
お股全開ですがもはや恥らいの気持ちは微塵もない。

点滴から麻酔が流され、酸素マスクを装着。
2〜3回、呼吸を繰り返した後はもう記憶を無くしていました。




次に目覚めた時はベッドの上でした。
すごい。目を閉じたら全て終わっていた。体感1秒くらい。
まだ残る麻酔の影響で猛烈な睡魔に襲われながら、培養士さんから報告を受けます。


「まいさん、お疲れ様でした。
今日の採卵で、卵は30個とれました。
ただ、ご主人の精液所見があまり良くなかったので、全て顕微授精としたいと思いますがよろしいでしょうか」

さ、さんじゅ……? はい?

「ふあい。わかりました、らいじょうぶです」

麻酔のせいで全然ろれつが回らない。
ていうか夫ジュニア達よ。
とりあえず了承の意を伝え、再び眠りました。


次に目覚めたときは12時半くらい。1時間以上眠ったものの、それでもまだ眠い。

看護師さんがこの後の過ごし方や処方される薬について色々説明してくれます。が、聞いてる途中に猛烈な吐き気に襲われます。

「すいません、何か吐きそうです」

急いで受け皿みたいなのを持ってきてくれます。
しかし横になると吐き気は引いたので結局吐きませんでした。再び休ませてもらい、やっと帰れたのは13時半過ぎ。

この日は4人採卵で私は2番目だったのに、帰ったのは1番最後でした…
え、みんなもう帰ったの?すごくない?

相当体調が悪そうに見えたのか、看護師さんがめちゃくちゃ心配して私を車イスに乗せて駐車場まで送ってくれました。優しい。

夫は車イスに乗って登場した私を見て
「顔が灰色だったよ」とのこと。

お会計を済ませて、家路につきます。
帰りの車の中でも家に着いてからも、ずっと気持ち悪さと眠気があって、この日はとにかく1日中寝てました。


多分私は麻酔とあまり相性が良くないんだろうなあ、と思います。
以前FT手術を受けた時も酷かったので…

そんなこんなで無事に採卵を終えることができました。
とりあえずは第一段階クリアということで、
数は取れたので良かったです。

あとは成熟卵がどのくらいあるのか・・・
ちゃんと受精してくれるのか・・・

この努力が報われるように祈りたい。



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