瞬間と創造(10)

判断や選択を瞬間的なもの、衝動的なものとしたときに、意思決定は相対的にゆっくりでその前にじっくりと考える時間があるように思える。

しかし、ゆっくり、じっくりと考える時間があるけれど、その時間を適切に運用できる人は決して多くなく、ぎりぎりになって情報を集めて、迫られた期限までに決めるということをやっているのではないだろうか。もともとは意思決定であったはずなのに、判断になっていることが多いだろう。

いっぽうで、すごく重みがある機会はふとしたときにやってくる。不意のチャンスだ。そのときには、熟考している暇はそれほどない。その中で、私たちはよい判断をするためにはどういたらよいのだろうか。自分の直感に任せるという選択肢が多勢だ。

告知されていた機会と、ふいにやってくるチャンス。この2つに同時に対応できるマインドセットや考え方があれば、非常に素晴らしいことのように思える。私は、それを一つの言葉で表せるように思っている。

「意思決定は創造である」

このように意思決定をリフレーミングすれば、私たちは2つの判断の機会に適切に、ときに臨機応変に対応できる。次回以降、これについて掘り下げていきたい。

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