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みんなに聞かれる、女川町での私の仕事ーリトリートプログラムとはー

「社長秘書をやりながら、女川町でリモートワークしてます」
「女川町と東京で、月半分ずつくらい住んでます」

最近の私の自己紹介の常套句。
この自己紹介のあとに来る質問は、決まってこれ。

「女川町で、何してるの?」

そりゃそうですよね、と思う、ごもっともな質問です。笑

ありがたいことに興味関心を抱いてもらい、たくさんこの質問をいただけるので、最近は「女川で何をしているのか」の説明にだんだん慣れてきています。


女川町での「私の仕事」

端的に示すと、こんな感じです。

■ 秘書・社内プロジェクト業務                    …60%
■ 女川でのプログラム開催の準備・実施      …40%
■ 女川周辺地域や宮城他地域の方との交流  …1~5%
■ 女川の皆さんとの交流(飲み会等々)          …+α
■ たまーにどこかのお店のお手伝い             …+ααα

+αに関しては、もはや仕事ではなく、プライベートなのですが。笑
とはいえ、女川町での滞在期間中は、最も大切(かつ、楽しみ笑)にしている時間です。笑

▼(本当に仕事してるのかと突っ込みたくなる)女川プライベートの一部。笑

業務の一覧を見ていただいてお分かりの通り、リモートワーク中の私の仕事は、女川町に関係するお仕事も一部ありながら、実際のところは、東京のオフィスにいるときと変わらない仕事をしています。

ビデオ通話で社内ミーティングに参加したり、社内で使用しているコミュニケーションツールSlackでやり取りをしながら、リモートで業務を進めています。
社内メンバーには面倒をかけているかもしれませんが、私個人としては、不便を感じることもありません。
今のところ仕事しづらいなどと不満の声も上がらず、社内メンバーの理解に感謝しています。

でもさ。それならわざわざ女川まで行かなくてもいいんじゃない。

そう感じる方も多いかと思います。
ただ、前述した女川での仕事のうち、

■ 女川でのプログラム開催の準備・実施      …40%

に関しては、女川の地にいなければできないことで。
私が、女川へ出張(リモートワーク)をしている理由は、ここにあります。
このプログラムについて、もう少し深く説明したいと思います。


女川町で行う「プログラム」に対する想い

女川町と出会い、女川に惹かれた理由のひとつ。

それは、

約6,500人いる町民のお一人お一人が、町全体のことを考え、役割を感じ、行動する意識の強さ (弊社では、全体意識と呼んでいます)

にあると思っています。

・町のトップである女川町長さん
・町全体を支える町役場の皆さん
・町の事業者を支える商工会の皆さん
・町の経済的発展を促す事業者の皆さん
・町で住み生きている町民の皆さん

どのような立場の方も、町全体がどうしたらよくなっていくか、将来の子どもたちにどのような町を残すか、という視点で震災直後から立ち上がり、今自分にできる方法で活動されていらっしゃいます。

幸せな組織を社会に体現していく。
そんな今・未来を目指している私たちgCストーリーは、女川の皆さんの意識に感銘を受け、町にいると生まれてくる「問い」を感じることの大切さに気付きます。

・自分(自分たち)は何を目指しどこに向かっているのか
・自分(自分たち)の環境において、全体意識から考えたとき、今すべきこと・したいことは何なのか

女川からいただける、この問い。
震災からもうすぐ8年を迎える東北・女川町で、今もなお住みゆく女川の皆さんの今日までの歴史・歩み・想いに触れさせて頂きながら。
東京・都会を離れ、女川町まで赴き、山・海の広大な自然や、生まれ変わった町並みに包まれながら。

一旦、立ち止まって「自分」や「自分たち」を見つめてみる。顧みてみる。

そんな時間・場所・体験を生み出すこと、そのために自分たちを含めたさまざまな方々をこの女川の地に招くことが、私たちにとって、女川の皆さんにとって、新しい何かを生み出すことに繋がるのでは。
そう考え、そう信じ、はじめたのがこのプログラムでした。


誰かにの「新たな一歩」を生み出してきたプログラム

本プログラムは、2つのパターンで実施をしています。
・経営者・経営幹部層の皆さま向け
・マネジャー・メンバーの皆さま向け

2018年夏よりプログラムの開発・実施を始め、今日に至るまでに、経営者向けプログラムを計3回(総勢20社)の皆さま、メンバー向けプログラムを計4回(総勢23名)を実施してきました。

プログラムでは、震災から現在に至るまで、町の中心となり復興・復幸に携わられてきた町民の皆さまにご登壇いただいたり、弊社代表が組織論や幸福論から女川町の在り方をお話させていただいています。

▼プログラムの一例

自然に囲まれた場で、震災を乗り越えようとする場で、組織の在り方、自分自身の生き方を考える。

参加いただいた皆さまからは、
・この場で体感することに意味がある、来て感じることが重要だと思った
・自社の社員を参加させたい、知人に紹介したい
・自分自身の意識が変えられて、本当にやりたいことが明確になった
・組織・自分自身について深く考えるいい機会になった
・参加メンバー全員の意識変容を体感した
など、好評を頂けています。

今の私にとっては、プログラムを経て、表情を変えて帰ってくださる皆さんが、モチベーションの源です。


加えて、女川の皆さまからも、東京や別の地域から、女川の地に足を踏み入れたことのない方々、女川とご縁のない方々を招くこのプログラムに、少しでも価値を感じていただき、ご協力を頂けており、感謝でいっぱいです。


女川町との「これから」

今後は、より一層、さまざまな方々を女川にお招きするべく、参加する皆さんにとって気付き多き場を創ることに専念していきたいな、と思っています。

それ以外に何をするか、何ができるかなんて、正直全然見えてません。苦笑

でも、少しでも女川を訪れる皆さんにとって、女川にいる皆さんにとって、役に立てる何かができれば、と思っています。

女川という場所を知る「きっかけ」になれるように。
女川という場から多くの「気付き」を得ていただけるように。
女川から帰るときに「また来たいな」と思ってもらえるように。
そして、世の中に「幸せな人・組織」がたくさん増えるように。

そのために、引き続きできることをできる限り、がんばっていこうと思います。

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