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5.牛肉麵 ニョウロウミェン

※この記事は「ヤマサキ兄妹の台湾めし手帖 Part.1」マガジン(300円)に収録されています。マガジンの中には計15記事入る予定です。1記事からでも購入できますがマガジンで購入される方が断然お得です

ゴロゴロ牛肉とビーフエキスたっぷりスープ

牛肉麵 ㄋㄧㄡˊ ㄖㄡˋ ㄇㄧㄢˋ niu2 rou4 mian4(大阪弁で「はよせえ!来い!」の音で)

その昔、台湾の農村では牛は働き手で、家族のように思っていたりとても牛を大事にしていたので牛肉を食べなかったと聞きます。実際に自分は牛と生活をしていたわけではないけど、祖父母や親が先述の理由で牛肉を食べなかったので自分も食べないという若者や、宗教上の理由で食べないという人も台湾にはけっこう多くて、私の友達にも数名います。今では台湾めしの代表的扱いをされてる牛肉麵ですが、第二次世界大戦後に外省人が台湾へ渡ってきたことにより牛肉を食べる文化が広まり、そこから台湾の牛肉麵文化も発展していったので、たまに「これは台湾料理じゃないよ」と台湾人から指摘されることがあります。ラーメンやトンカツを「外からやってきた料理」と日本人は思ってても、海外の人から見ると「日本の料理」と思われてる、ってのと同じような感じかしら。

牛肉麵は透き通ったスープの清燉(チンドゥン)と、赤茶色いスープの紅燒(ホンサオ)の2種類に大きく分けることができます。

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