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アンコールとかいう茶番

アンコールが当たり前だと思うな

※今回は少し文が長いです。
 不快になりそうな個所も多々あります。

君はアーティストのライブに行ったことはあるだろうか?
私はたまにアイドルのライブを観に行くのだが、
そこで毎度気に入らないことがある。
チケット転売?他人のライブの楽しみ方?
違う。そんなものはどうだっていい。

気に入らないもの、それはアンコールである。

アンコールだけは、アンコール後にアーティストがステージへ戻ってくるあの瞬間だけは何度見ても気に入らねぇ。

君の眉間にしわが寄る前に詳細を説明しよう。

アンコールが気に入らないとは言ったが、アンコールそのものが気に入らないわけではない。
観客の「もう一度ライブが観たい!まだ楽しませてほしい!」という声に応えてライブを延長するという行為は観客想いで素晴らしい対応だと思う。
アンコールを求める観客や制度へ負の感情は全く無い。


私が気に入らないのは、ライブをする前から"アンコールをされる前提でいるアーティスト"である。
「客がどうせアンコールするだろう」と観客の気持ちに胡座をかいているアーティストの心情が不快で仕方がない。

私は、アンコールは不慮の事故であるべきだと思う。

アーティストの心情は
「終演したのに観客がアンコールを求めている!」
「延長する気は無かったけど声援に応えなきゃ!」
というものであるべきなのに、アンコールをされて再登場する前提でいるのが不快なのである。

休憩時間が必要なら「今から◯分間は休憩時間です。」とアナウンスすればいいだけの話じゃないか。

「アンコールがあったらこう動こう。」と、
アンコールを"想定"してライブを構成することは素晴らしいと思うが、アンコールが"前提"になってはいけない。
のにもかかわらず、アンコール後の演出を凝るだとか、重大発表をするだとか、新曲を披露するだとか…
そんなに大事なことは、観客に魅せたいものは、全部披露してから舞台袖へ捌け、要求されるかわからないアンコールに備えるのが本来あるべき形だと思う。

あくまでもアンコールとは、やるかやらないかその瞬間になるまで誰もわからないものであるべきなのである。

気に入らねぇポイントに引き続き、
気持ちわりぃポイントにも少し触れたいと思う。

ここまで読んでいる中で君は「アンコールをやることが確定してることなんて分かったうえで楽しんでるんだよ。」と思っているだろう。
(私のことは気にせず君は好きなように楽しめばいい。)
だが、"アンコールをやることが確定していると分かっている"からこそ気持ち悪いのである。

アーティストが舞台袖へ捌け、アンコールを受けて再登場するまでのあの時間。
誰もいないステージに向かって観客が「アンコール!」と叫ぶあの時間。
なーに、この茶番。
これ何がおもろいの?何の時間と労力なわけ?
再登場は確定してるんだし観客が叫ぶ必要無くね?
「アンコール」音声でも流しておけばいいんじゃないの?
誰も否定しないって。
だってみんな全部"分かった"うえでやってるんだから。
この「アーティストと観客みんなでライブを作ってますよ!」みたいな茶番の時間、ほんっっと気持ちわりぃ。

さて、気に入らねぇポイントと気持ちわりぃポイントを押し付けられた君には酷かもしれないが、最後にアンコールに関連する過去の愚痴を聞いてほしい。

冒頭で書いた通り私はたまにアイドルのライブを観に行くのだが、ライブには物販というものが付きものである。

私はその日のライブで開演前に物販を買うことができず、終演後も販売するとアナウンスがあったためライブが終わった後に買うことにした。
ライブ限定グッズは人気なうえ数に限りがあるため、終演後すぐに物販会場へ向かわなければいけない。

ライブも順調に進み、「以上!〇〇でした!ありがとうございました!」と、アーティストが舞台袖へ捌けていく。
と同時に私は物販会場へと足を急がせた。

何とか一番乗りで物販会場へ到着し、物販スタッフへ「これください!」と伝え無事グッズを買うことができ…るはずだったのだが、物販スタッフから言われたのは「まだアンコールありますよ」の一言。

わけが分からない。さっき終演したじゃないか。
アンコールなんてやるかわからないだろ?
ってかアンコールがあるってネタバレしてんじゃねぇよ。
私の感情は悲哀と憤怒いっぱいだった。

(全て分かりきったうえでネタとして行動したため悲しんでも怒ってもないですが、愚痴として書きたいので目を瞑ってください。)


アンコールについて色々と書き連ねたが、アーティストも観客もやりたいように・楽しみたいようにライブに参加すればいいと思うし、それで需要と供給が成り立っているのなら素晴らしいことだと思うので、今感じている幸せを大切にライブに参加してほしいと思います。

自分の人生が終演した後、茶番抜きで心の底から「アンコール!」と叫べるような生活を心がけていきたいな。

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