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和尚のつぶやき #305(永遠の中の今)

私たちは自分の持ち時間が
有限であることを知りながら
そのことから目を背けます
また、今の時間が二度と
戻ってこないことを知りながら
気にかけません
命の時間を途切れない線として
捉えますが
途切れない保証はどこにも
ありませんし
誰も保証してくれません
永遠のように感じながら
今を生きています
この世でのこの命には
限りがあり
日々、老いて行き
時間は怒涛の如く
過ぎ去っています

人生という長い時間軸の中で
生きている人間にとって
今の時間を凝縮して生きることは
至難の業かもわかりません
時間に追われているのか
時間を追いかけているのか
線の上で生きている感覚が
ぬぐい切れないのは
仕方ないことですが
今の時間をしっかりと見つめながら
永遠と思える時間を生きれば
限りある永遠という矛盾を
抱えながらも
上滑りしない人生を
生きることが出来そうです

永遠の命 大いなる命の中にある
限られたこの命を
どう生きるかは
個人に任されています
この人生をどう生きるかを
自分で決められるなんて
すごいことです
それでも、色々なことで
自分を縛ってしまい
思うようには
生きられないのも事実です
自分では、縛られていると思うのが
ほとんどかもわかりません
でも、この縄をほどくのは
自分でしかできません
その縄は今を生き抜くためには
邪魔なんだと思います









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