真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうど…

真永和尚

浄土真宗本願寺派僧侶の山下真永です。平成3年に京都府城陽市に本願光道場(ほんがんこうどうじょう)を開設し、布教活動をしてます。 競争的比較社会から調和的共生社会へと時代が進む中で、自分自身の新たな生き方を模索し、変革にチャレンジします。和尚のつぶやきにお付き合いください。

最近の記事

  • 固定された記事

生き方変革(Change) #1

何よりも難しいのは、 自分を変えることだと思います。 人の悪いところは よく目につきますが、 自分の悪いところは、 ほとんど見えません。 世代間の理解でも、 自分より若い世代にも、 自分より上の世代にも、 たくさんの不満を持ちながら、 自分の世代には大甘です。 そう考えると、一見、 自分を否定的に見ていても、 内心では自分が一番なんだ と思います。 時代が変わっていくスピードが 加速度的に早くなっている今、 変わることを恐れず、 変わることを楽しみたいと 思います。

    • 和尚のつぶやき #384(黒と白)

      黒か白か 白黒をはっきりなど 黒と白は色の基本として出てきます 生活の中で黒と白は あらゆるところに出てきますが 純粋の黒、純粋の白の中では 真っ暗、真っ白で 無のようなものです 黒と白が混ざり合うグレーになり 初めて見えてきます グレーゾーンと言われるように グレー、灰色は 白黒がはっきりしない 中途半端なものとして扱われます 実際は純黒や純白の中に モノを見ることは難しく グレーであったり 色の混じった色彩の中で モノとして見えてきます 物事の判断も 白黒つけることは

      • 和尚のつぶやき #383(コツよりコツコツ)

        コツをつかむと 何事もスムーズにいきます 要領をつかむと 同じことでしょう コツをつかむことは 手段としてはいいことだと思います しかしコツをつかむことを 優先してしまうと 要領よくすることに 集中してしまい 本質を見失ってしまう事に なりかねません はじめは要領にこだわらずに コツコツと基本を学ぶ方が 遠回りのようで 近道になると思います 早く上達したいあまりに コツをつかむことに 専念してしまうと 小手先の技に走ってしまい 大切な基本が身につかないという ことになる可能

        • 和尚のつぶやき #382(人生は探検)

          人生を振り返ってみると 自分の思い描いたものとは かなり違う人生を 歩んで来たように思います 少し先は見えても 遠い先は中々見えない そう考えると 人生という長い道のりを 探検して来たように思います 計画的に歩んでいるようで 実際は、想定外の道のり だったと思います 人生が決まり切ったものなら スムーズに進めるかもしれませんが チャレンジする楽しみや ワクワク感は持てません 不安や心配はありますが 先がわからないからこそ そこには、切り開いて行く 喜びがあります 人生を探

        • 固定された記事

        生き方変革(Change) #1

          和尚のつぶやき #381(0歳からのスタート)

          2年前に還暦を迎え61歳 今年は62歳になります 暦を一周するまで 何とか生きることができました 還暦の年に孫も生まれ ともに新たなスタートとなります 孫を見ていると すべてが新たなスタートで 新鮮そのものです それに引き換え 60年と言う年月は 体は衰え 心は傲慢になり 厄介な状況です ここは孫に学ぶべく 0歳から再スタートする気持ちで 生きていこうと思い立ちました そう考えると 覚えが悪くなることも 体の衰えも 新たなステージでの 出発点だと思え 勇気が湧いてきました

          和尚のつぶやき #381(0歳からのスタート)

          和尚のつぶやき #380(理不尽を乗り越える)

          理不尽とは他人の行動が道理に 合わないことを意味します 他人の行動を理不尽だと思うことは 誰しも経験することだと思います その他人は子どもの頃は 友達であったり、親であったり 先生であったりします 社会に出たら 同僚であったり、上司であったり 様々な人々が関係してきます 理不尽はどこにでも散見できます 探すに事欠かないくらいです 何故、理不尽だと 感じることが多いのか まず、道徳的な道理と 社会の中での生きた道理は かなり違うと言うことが言えます 嘘をついてはいけない 身勝

          和尚のつぶやき #380(理不尽を乗り越える)

          和尚のつぶやき #379(やらないこと)

          何をやるかが大事ですが 何をやらないかも大事です やることとやらないことを 天秤にかけて 限られた時間とお金と労力を 配分しなければいけません 何でもするは 何もできないに通じます 庭の水まき、ひとつとっても 漫然と撒いていては効果はなく 木の根っこにしっかり 撒くことが必要です 当たり前のようで 出来ていないのが現実です 家を建てる時にも 何に費用をかけるか しないことは何かを 明確にしないと ただ費用ばかりがかさみ 自分に合った家は建てられません 限られた敷地に 限られ

          和尚のつぶやき #379(やらないこと)

          和尚のつぶやき #378(理解を深める)

          理解するとは、わかることですが わかるは、難しく わかったつもり わかったふり わかり辛いなど そう簡単に わかるものではありません また、わかるにも その深さに違いがあり さらっとわかる しっかりわかる より深くわかる 色々な理解の程度があります 話を聞く 本を読む 自分で考える すべて、理解が伴いますが 一回で奥深くまで 理解するのは難しいものです 何度も繰り返すことで 少しずつ理解は深まっていきます それには忍耐強く わからないこと わかり辛いことと 向き合っていく必

          和尚のつぶやき #378(理解を深める)

          和尚のつぶやき #377(お金を活かす)

          私たちは、お金を使って 日々の生活をしています 同時に備えとしての貯蓄もします 様々な状況の中で 生活に追われている時は 貯める間もなく、使うことで 精一杯というのも現実です お金を使わずに生きることは 現代の生活では無理で 自給自足、物々交換で生きるのは かなり難しいです お金は人類が発明した とても役立つ手段です お金をうまく使うこともできれば お金に振り回されることもあります お金で信用を得ることもあれば お金で信用を失うこともあります お金の使い方、扱い方は 同じよ

          和尚のつぶやき #377(お金を活かす)

          和尚のつぶやき #376(心の波)

          波と言えば、海が思い浮かびます 波が立っているのが自然な姿で 波のない状態である凪(なぎ)は 風が吹き止んだ一時的な状態です 心の状態も同じで 常に波のない落ち着いた状態 であることは難しく 何かしら波立っています それは元気な波であったり イライラの波であったり 様々な理由で波立っています 波立つのが嫌だからと言って まったく波がない状態は 動きが止まった状態であり 大波で荒れている状態とは 逆の意味で 大変な状態です 平常心を保つことは そう簡単なことではなく 日常生活

          和尚のつぶやき #376(心の波)

          和尚のつぶやき #375(切り拓く)

          私たちは先人の 切り拓いてくれた道を進み 何とか無事に生きています 大きな恩恵を享受しながら 便利で快適な生活をしています 時代時代の苦労はありますが 少しずつ良くなっていき 時に大きく発展します 現状に甘んじることなく 道を切り拓いてきたからこそ 発展してきたことは確かです 開拓精神をなくしてしまうと その先に発展はありません モノの豊かさや環境の快適さだけが 発展ではありません 私たち自身の精神の向上や 人間性の向上も 同じく発展することが必要です しかし人間には強い欲

          和尚のつぶやき #375(切り拓く)

          和尚のつぶやき #374(マラソン人生)

          人生はマラソンに喩えられます ともに長距離走です マラソンが一歩一歩の 積み重ねであるように 人生も一日一日の積み重ねです 一足飛びにゴールに 着くことはできません しかも、いつドロップアウト するかわかりません いくら目標を持っても どうしようもない 非情なレースです 人生もマラソンも後戻りできません 過去を振り返ってもムダです 同じく先の心配もムダです 今、走ること 今、生きることがすべてです 目標まで完走できるかどうかは 結果でしかありません 結果がわかった時は レー

          和尚のつぶやき #374(マラソン人生)

          和尚のつぶやき #373(寄り道をする)

          子どもは、学校帰りに道草をします 大人も、たまには寄り道をします まっすぐ帰れば 無駄がなく 効率的ですが おもしろくありません 家に帰って  やりたいことがあるなら まっすぐ帰ることもいいと思います 特に何もないけど まっすぐ帰るのは 少しつまらない 友達としゃべりながら だらだらと歩いて道草を食う それが楽しくもあり おもしろい 人生においても まっすぐ進むだけでは おもしろくありません 興味があるものに 目を向けては 寄り道をしてみる 道草を食ってみる 無駄に思えるこ

          和尚のつぶやき #373(寄り道をする)

          和尚のつぶやき #372(幸せと豊かさ)

          豊かさは幸せの土台になります しかし豊かさと幸せは どこまでも比例する わけではありません 私たちの生活に 豊かさは必要ですが 豊かさが幸せを 保証はしてくれません 豊かさが幸福度をどこまでも あげてくれることもありません お金やモノの豊かさ 心の豊かさ 人間関係の豊かさ 豊かさにもいろいろあります どの豊かさを重視するかも 人それぞれです 豊かさが重荷になる ことさえあります 貧しさと豊かさは バロメーターであり それをどう感じるかは 自分の心の内にあります 貧しさの中で

          和尚のつぶやき #372(幸せと豊かさ)

          和尚のつぶやき #371(今に集中する)

          今に集中することが大切だと 言われますが これが結構難しくて 過去や未来のことを考えることに 多くの時間を費やしています 過去のことを思い返し 反省や後悔をしたり 未来のことを考えて 不安や希望を抱く 過去の出来事は修正できないし 未来のことは予測しかできない 自分ではどうしようもないことを 考え続けることは 今のことを考えるよりも 数倍のエネルギーがいります 過去を振り返ったら 今どうするかを考え 未来を不安に思ったり 何か希望があれば 今どうするかを考える 今を考えるこ

          和尚のつぶやき #371(今に集中する)

          和尚のつぶやき #370(心を満たす)

          心を満たすものは何か モノかお金か 地位か名誉か 家族か友達か 色々なものが考えられます しかしどれも自分の 外側にあるものです 私たちは自分の外側に 心を満たすものを探します そしてたくさんのものを 手に入れます 年齢とともに それはどんどん増えていきます なのに心が満たされないという人が たくさんいます こんなにたくさんのものを 手に入れながら 心が満たされない 不思議なことですが 何も持っていなかった 子どもの頃の方が 心が満たされていたのは どうしてでしょうか まさ

          和尚のつぶやき #370(心を満たす)