早く　急いで　さっさとしなさい
毎朝、この言葉が飛び交っている
家は多いと思います
朝から親が子どもをせかすのは
仕方ないことかもしれません
また、繰り返しても効果のない
言葉でもあります
期待する効果が出ません
逆に子どもが焦って
牛乳をこぼして
手間がかかってしまう
一日のスタートがこれでは
親も子どもも朝から疲労困憊です

しっかりご飯を食べないといけない
忘れ物をしてはいけない
宿題は怠けてはいけない
行けないことが多くて大変です
でも、できなくても死にはしません
大げさすぎます
お腹がすかなければ抜いてもいい
忘れ物があってもいい
宿題を怠けてもいい
お腹がすけば食べます
忘れ物をしたら友達に借ります
宿題を忘れたら怒られます
それでいいのです
先生から呼び出されたら
お手数をおかけしますと
言ってください

子どもを生んで育てて
親は将来子どもが苦労しないように
早期教育をするため
塾に通わせるために
親は一生懸命になります
子どもには自分の蒔いた種で
苦労をさせてください
苦労する機会を奪わないでください
転ばぬ先の杖は
子どもには必要ありません
どんどん転んで、鍛えてください
泣こうが、わめこうが
見守ってください

せっかく、この世界に
生まれてきたのですから
人生をせかさないでください
今を大切にして生きることのできる
楽しく、苦しく
辛く、うれしい人生を
歩ませてあげてください
これは、子どもだけではありません
私たち大人も一緒です
誰にせかされているのですか
自分で自分をせかせていませんか
いつ終わるかわからない人生
いらぬ心配をして
今を楽しめないようでは
もったいないです
子どもと一緒に人生を
楽しみたいものです