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和尚のつぶやき #284(人として生きる)

一人の人間として生きる
当たり前のようで難しいことです
家庭では
母であり父であり、子どもです
夫であり妻であり、兄弟姉妹であります
職場では、担当であり役職者であり
部下であり、上司です
学校では、先生であり、生徒です
先輩であり、後輩です
どこへ行っても、何かの役割があります
その役割がやりがいにもなりますが
大きな負担として
のしかかることもあります
役割は、そうあるべきものとして
社会や世間の常識として
私たちを襲ってきます

役割分担は便利なものですが
役割が人を決めつけ
縛ってしまい自由を奪ってしまいます
どれも人と人との関係性にあり
それぞれのご縁の中で生まれるものです
私が父であるのは
子どもとの関係で父であるだけで
父としての能力を
兼ね備えているわけではありません
母もしかり
子育てをするお母さんの役割は
膨大かつ際限なく
尋常な働きではありません
生みの苦しみから育てる苦しみへ
延々と続きます
しかし社会や世間は
母としての
頑張りを求め
当然のものとして考えます
親も子どもとの関係で親であり
親としての能力はありません
多くを求めてはいけません
最後は子ども自身の生きる力で
育っていくのです

親として 子どもとして
男として 女として
夫として 妻として
上司として 部下として
先生として 生徒として
この次に続く言葉は
役割を肥大化させた
重圧の言葉しかありません
人として自分らしく
自然に生きることの
大切さを思い出し
同じ価値を持つ
人と人との関係性の中で
生かされていることに感謝し
人として生きる人生を
歩んでいきたいと思います



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