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和尚のつぶやき #301(壁を乗り越える)


どんなゲームでも
乗り越えるハードルがなければ
全然面白くないでしょう
まさに乗り越える壁が
面白さを生み出します
これは勉強でもそうで
小学6年生に1年生の課題を与えても
まったくやる気は出ません
難しい問題を頭をひねって
正解をするところに
喜びがあります
そう考えると壁がないのが
楽でいいように思いますが
決してそうではないということです
苦しいのも嫌だけど
楽だけでもつまらないという
矛盾したものが同居しています

楽して金儲けをしたいが
宝くじで当たったお金は
浪費してしまい
苦労して稼いだお金は
同じお金でも大切に思う
苦楽は私たちの行動にも
影響しそうです
これは良し悪しではなく
人間の行動原理のような
ものかもしれません
人生を振り返っても
苦労して壁を乗り越えたことは
自慢話や思い出話として
いつまでも語りたいものですが
楽してきたことは
心にあまり残っていません

道のりが険しいからこそ
登山や探検は面白い
距離とともに壁が
高くなっていくからこそ
マラソンは面白い
無理やり壁を求めて
挑んでいくことに快感を覚える
壁はそのために必要なものです
ただ吹くだけ弾くだけでは
いい音が出ない楽器に挑戦する
苦しんで練習して頑張る
そうして身に付けた技術は
音楽の喜びを生み出します
あえて壁を作り乗り越えることで
生きる喜びを感じている
不思議な生き物が人間です
壁よどんとこい
苦労よどんとこい
そこに人生の醍醐味が
ありそうです

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