ZYYGの「ぜったいに誰も」に大きく影響を受けた話 ~永遠の眠りにはまだ早過ぎて~

自分の人生を変えた曲というと大げさかもしれないが、なんらかの曲に大きな影響を受けたという経験がある人は少なくないのではないだろうか。
私にとっては、ZYYGの「ぜったいに誰も」との出会いがそれである。
この曲はアニメSLAM DUNKの後半のオープニング曲で、「ぜったいに 誰もあやつれない 夢を抱いて明日を叩く」という歌詞が印象に残っている人も多いかもしれない。

私が影響を受けたのは、2番サビの歌詞である。

Set Me Free 永遠の眠りへと
たどり着くにはまだ早過ぎて
灼熱色の眼差しで
BORO BOROになるまで駆け抜けてやる

ZYYG「ぜったいに誰も」

「永遠の眠りへとたどり着くにはまだ早過ぎる」と、何度自分に言い聞かせただろう。

もともと私は自分が嫌いで、しかも厭世的な思考を持っていた。そして生きることにあまり積極的でなく、しばしば「消えたい」と思ってしまっていた。

そんな私の心持ちを変えたのが、先ほど引用した「ぜったいに誰も」の2番のサビである。
「消えたい」と思うたびに、「永遠の眠りにはまだ早過ぎる」と自分に言い聞かせ、「心を燃やして一生懸命生きよう」と思い直すようになっていった。

そういうセルフトークを1年も繰り返していると、辛いことがあっても、消えたいと思わなくなった。どんなに辛くても、最期に自分が納得できる人生を歩んでいこう。そう思えるようになったのである。自分嫌いや世に不満が多い性格までは変わらなかったが、心持ちに大きな変化が生まれた。

音楽は人を変える。ありきたりな言葉かもしれないが、私はZYYGの「ぜったいに誰も」に出会って、自分の人生への主体性を手に入れることができた。

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