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MBA合格後から渡航までにやるべきこと~授業の予習編~

そろそろ2ndラウンドの結果も出始める頃かと思いますので、私がMBA合格してから渡航までにやったこと、今振り返ったらやった方が良かったことを書いていきます。まずは授業の予習編から。
時間があるならベーシックな科目は予習しておいた方がいいです。ただし、科目ごとに注力するポイントや濃淡は異なってくると思うので、以下主観100%で記載していきます。 


リーダーシップ・マネジメント系の授業

この科目でやっておいた方がいいのは、「自分のリーダーシップのスタイルや経験の棚卸し」と「リーダーシップ・マネジメントに関する英単語の強化」の2点です。
学校のプログラムによりけりだとは思いますが、私の場合は、やや抽象度の高い問いに対して自身の具体的な経験談を話しながらディスカッションする、というクラスが多かったです。そして、入学前に自分の周囲の人から「360度評価のアンケート」の回答を取り付けるという事前課題がありました。また、私は勤務先が360度評価を導入していることもあり、それなりに自分自身に対する客観的な理解を持っていたので、すごく学びが多かったです。一方、これらが無いとなると、結構学びが浅くなると思いますので、(難しいですが)ご自身で経験を棚卸しておくと良いと思います。
また、リーダーシップ系の話はコンピテンシーを表現する英語が最初は全然わかりませんでした涙。このあたりのボキャブラリーを頑張って増やすか、何か英語で本を一冊読んでおくと良いと思います。ハーバードビジネスレビューの記事をいくつか読む(本屋で一冊買う)だけでもだいぶマシな気はしますね(MITの場合は字補助教材として当該記事がよく登場したので)。

マーケティング

私がもともとマーケティング系の部門にいたからかもしれませんが、日本語でベーシックな本(グロービスのマーケティングとかで十分)を1冊読んでおけば十分だと思いました。フレームワークを一生懸命覚えていってもあんまり意味はないので(今時色々な流派が存在するので)、そんなに根詰めなくてもいいと思います。結局はケースの中身を読んで一般化する力だったり、考え抜く力だったり、ディスカッションするためのロジカルシンキングやクリティカルシンキングが重要です。
1回ぐらいはご自身と関係の深い業界や企業、あるいは日本が題材になっているケースがクラスで扱われると思うので、日々ニュースを読み、自分の業界や会社について(英語で)語れるようになっていると◎と思います。もし時間あるなら、英語でビジネス系のニュースをちょこちょこ読んでおくぐらいでしょうか。ちなみに私は日本語では語れますが、英語で語れないのですごく苦労しました涙。なお、ダイバーシティが重視されるMBAにおいては、オペレーションが素晴らしい日系企業(官僚主義的な大企業)で働いているというのもそこそこユニークさを発揮できます。
要すれば一朝一夕に身につくようなスキルや知識ではないかなと思いましたので、あまりここに予習の時間を割くのは得策ではない(効率が悪い)と思います。

アカウンティング、ファイナンス、統計学、経済学

これらハードスキル系の科目についてのバックグラウンドが無いのであれば、日本語で1冊参考書を読んでおくことをお勧めします。ある程度正解が決まっている科目群なので、母国語でしっかり理解したうえで、必要な英語を覚えていく方が効率が良いと思います。アカウンティングは英語のテキストだけでどうにかなったものの、ミクロ経済はこちらを読み、ファイナンスはこちらが網羅的でした。統計学は学校がしっかりとe-learningを用意していたのでどうにかなりました。
ちなみに、私はファイナンスのバックグラウンドがまったくなかったので結構苦労しました。頑張って学校指定のテキスト(週刊少年ジャンプ以上に分厚いですが、真面目に読めば素人でも理解できる良書)を一生懸命読み込み、課題をこなし、わからない時は日本語で本を読み、ググって答えを探し、それでもわからなければ周りに助けてもらう、という感じで何とか生き延びました。ちなみに銀行やVC、財務部門の人が相当数クラスにいるはずなので、教えてもらう人にはきっと困らないと思います。

英語の勉強

これは永遠に終わりがありません。純ドメの皆さんは、インタビューを潜り抜けたとしても、学校生活ではめちゃくちゃ苦労します。まず、重きを置くべきはリスニング、特にネイティブの英語です。英語が聞き取れないと、授業中本当に不安です。みんな笑ったりしている中で、自分は何の話をしているかも理解していない。そしてそんな時にコールドコールでもされたらどうしよう。聞き返せたとしても、まだわからなかったらどうしよう、、、という感じで精神的に追い込まれます。相手が言っていることがわかるだけで、この悩みはきれいさっぱり解消されるので、リスニング力は必須です。
で、次いでスピーキングです。高度な文章は必要ないので、とにかくシンプルなセンテンスで思いを伝えられるようになっておくべきです。合格後もオンライン英会話は限界まで続けた方がいいです。
手前味噌ですが、Ringle(詳細はこちらの記事ご参照ください)は高学歴のネイティブ、要すればMBAにいるレベルの学生との英会話なので、渡航前の最終特訓には非常に効果的です。 

ちなみにリーディングについては、信じられない量のケースを読むことになると思うので、勝手に向上します(英語アレルギーが多分なくなります)し、今時Chat-GPTやDeeplを駆使すればどうとでもなります。ライティングも然りで、Chat-GPTやGrammaryを活用すれば大丈夫です。
かくいう私は最初は授業が全然聞き取れず、めちゃくちゃ時間かけて予習をし、授業中はOtterを起動し、講義終了後にdeeplにかけてと、本当に苦労しました。少しでも戦闘能力を上げた状態でMBAプログラム開始を迎えることを本当にお勧めいたします。


以上、授業の予習について主観100%の振り返りでした。皆様の少しでも参考になれば幸いです。


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