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近鉄大和西大寺駅北の安全地帯

いつもは表題写真は記事を書いた後にこじつけて、アカウントにも紹介していて15年来撮り続けている「やまとまほろば(奈良GPS散歩写真)」から選んでいるのだが、今回の表題写真は最初から決まっていた。いやわざわざ今回は写真を撮影しに行った。安倍元首相への銃撃は余りにも衝撃である。写真は近鉄大和西大寺駅の改札を出て左へ数十歩の駅舎内から撮影できる。

大和西大寺駅は東西に走る近鉄奈良線と南北に走る近鉄京都線と近鉄橿原線が交差する。駅名由来の西大寺は東大寺や興福寺と並ぶ南都七大寺なのだが東大寺を建立した聖武天皇と光明皇后の娘であり、後に称徳天皇に重祚する孝謙上皇が勅願した。創建当時は称徳天皇が重用した悪名高い道鏡の影響が大きかったことからか、平安時代に一時衰退し世界遺産には登録されない。

「やまとまほろば(奈良GPS散歩写真)」では片道コースを歩くことが多く電車で出かけて大和西大寺駅はよく通過するだけでなく、西大寺が含まれるコースも多数あるので大和西大寺駅南口から歩き始めるか、ゴールする場合も多々あるが、事件現場の北口を利用することは少なかった。しかし台形にガードレールを囲った安全地帯が何故設けているのかとても不思議だった。

安倍元首相が1週間前に同駅近く別の場所でも街頭演説していたと報道されているが、多分駅北側の商業施設の前だろう。ならファミリーと称する開業当時は日本初の2核型大型ショッピングと言われ近鉄百貨店と今はイオンとなったジャスコが同居している。イオン登美ヶ丘ができるまでちょくちょく利用していたが、この場合は車で出かけると駅前に至る前に駐車場に着く。

事件現場のガードレールに囲まれた安全地帯は幅を狭めながら近鉄百貨店前まで続く。この前に凄い聴衆を集めた街頭演説を見た記憶が有り、事件現場でも街頭演説しているとは想像できなかった。報道による人通りも交通量も多いのは事件が起きたからだ。その証拠に駅前でバスターミナルもあるのに信号機がない。百貨店前と事件現場の間を走る車は不思議にも皆無だった。

事件により様相が全く変わってしまった。写真撮影している間にも事件現場を見るためだろうか、百貨店前へ左折する車が横断歩道を歩く通行者を待つために渋滞を起こしている。献花台のために派遣された警察官が交通整理する始末だ。駅周辺の再開発が終わると安全地帯は撤去されバスが通れるほど道幅は広くなるようだが、事件を思い出す石碑などの建立は止めて欲しい。

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