フレディ

ボヘミアンラプソディを観て

私が初めてフレディ・マーキュリーを知ったのはキリンのCMで流れていた"Don't Stop Me Now"である。
※↓は公式のPVなので当時のCMとは違います。


当時小学生の私は、白タンクトップの髭面おじさんがめちゃめちゃかっこいい曲を歌っている!何これ!とすぐさま母親に聞いた。
母「ああ、これはQUEENの曲でこの人フレディ・マーキュリーっていうのよ」
私「名前セーラームーンと一緒ですごい!何でこんな変な恰好しているの?歌上手いのに胸毛凄いよ?」
母「ああ、それは彼は男の人が好きだからよ」
私「!!!???え、男の人が男の人を好きになるの?だからあんな恰好をするんだ!」
こんな感じで私はゲイというものを知ったのだ。
後日中学の腐女子の友達にBLというものを教えてもらうまで、ゲイは髭、白タンクトップorオカマ(これはTVの影響)という偏見を持ってしまっていたことを本当に申し訳なく思う。

とにかく、"Don't Stop Me Now"の曲は子供だった私にとって、内容が英語で全然わかんないけどかっこよくて気分が上がる素敵な歌だと認識していた。
それからカップヌードルのCMでフレディをみて"I Was Born To Love You"を聞き、やっぱこの人歌上手いなーと思ったりしていたくらい。
他のペプシの"We Will Rock You"とかがQUEENの曲だなんて思っていなかったし、そもそもQUEENはフレディの別名だと思っていたくらいに無知だったのだ。

だから、ボヘミアンラプソディの予告を2018年に観るまで私はQUEENのことを全然知らなかったのだ。

そう、予告!ボヘミアンラプソディの予告は素晴らしかった。映画の予告とはかくあるべきだと私は思う。
今まで何かどこかで聞いたことある歌が実はQUEENが作っていたの!?という驚き。
これから"あの"伝説のライブを体験できる!という引き込ませ方。
え、伝説のライブって何?→wiki調べ→えー!?こんなチャリティライブあったんだ、すごい!
と、ミーハーな好奇心がむくむくと湧き上がり、思わず公開当日に観に行ってしまった。

観終わった後、あまりの素晴らしさに言葉が出なかった。
フレディの人生。ライブエイドの迫力。
観終わった後、もっとQUEENを、フレディを知りたい!と必死でネットをあさった。
親日家で日本の歌詞の曲を作ったことを知り、狂喜乱舞した。
ネットで曲をダウンロードしてエンドレスで聞きまくった。
色々な人の感想をあさり読みまくった。
友達を誘いまたボヘミアンラプソディを観にいった。
新しい発見と、前回観た以上の思い入れの強さで涙が出た。
QUEENの曲を使用した過去のCMを探してみた。
ネット上でもボヘミアンラプソディをみてQUEENにはまったという人がたくさんいて共感しまくった。

小学生だったころ、CMを観て興奮している私。
何これ?と聞く私に黙ってこの映画を観せてあげたかったな。

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