マガジンのカバー画像

映画

21
運営しているクリエイター

記事一覧

ドラゴンボール 魔神城のねむり姫

人生で初めて映画館で観たのが『魔神城のねむり姫』である。記憶はないが思い出はある。橿原だ…

YAMATO
1か月前
2

厠グラフィティ〜三度目のPERFECT DAYS

スポーツニッポンの校閲を辞め、登山家のエヴェレスト遠征に同行して帰国したあと、まだ文章で…

YAMATO
1か月前
11

ヴィム・ヴェンダースを放浪する

私は夢の中でも映画を撮る。カメラさえあれば ヴィム・ヴェンダースに触れたのは2024年。映画…

YAMATO
2か月前
11

『PERFECT DAYS』

「自分探しの旅」という使い古された言葉があるが、それは遠くに行かなくてもいい。良い映画も…

YAMATO
4か月前
11

ルパン三世 カリオストロの城

『カリオストロの城』の本編は冒頭の4分のみ。炎のたからものが終わるオープニングまで。冒険…

YAMATO
6か月前
1

木村拓哉と吉岡里帆の凄み

先日ある映画メディアの編集長とお酒を飲む機会があった。好きな女優を聞かれ、吉岡里帆と答え…

YAMATO
1年前

Sin clock

2016年『アリーキャット』から7年、最高純度にして最高密度の窪塚洋介が帰ってきた。真骨頂である「透明な怒り」「漆黒の桜」「真っ赤な雪」をスクリーンに刻みつけてくれた。 監督の牧賢治は商業デビュー作。普段は会社員をやっている。これまでは借金をしながら自主制作で映画を撮ってきたが『Sin clock』の規模では不可能。サイバーエージェントの藤田晋に企画書を送り制作に至った。今後、日本映画を牽引するような怪物になるか。 2月15日(木)21時45分。ライターの仕事を終えて新宿

モリコーネ

ゴッホや広重が描くまえに"風景を見る力"が凄かったように、エンニオ・モリコーネも脚本を読ん…

YAMATO
1年前

とべない風船

人生は出逢いと喪失がグルグル回る車輪。平行移動でも垂直移動でもなく流転。地球という母胎で…

YAMATO
1年前
1

細田守 虹をかける地平線

夏の入道雲を眺めるたび、大学生の頃、彼女を自転車の後ろに乗せて京都の鴨川沿いを走っていた…

YAMATO
1年前
1

『トップガン マーヴェリック』という未来飛行

ついに『トップガン マーヴェリック』が公開された。続編の製作を聞いた4年前、登山の先輩と雪…

YAMATO
1年前
27

シンドラーのリスト

子どもの頃からアニメや戦隊モノを見ても、主人公よりライバルに惹かれていた。双子に生まれ、…

YAMATO
2年前

松田龍平

松田龍平は『まほろ駅前』シリーズの行天春彦のように、透明の濃い俳優だ。夏の陽炎のように、…

YAMATO
2年前

白昼夢を描く世界一の映画監督・濱口竜介

令和は元年に台風19号ハギビスで幕を開け、翌年にはウイルスによって人間不信が蔓延していった災害の時代。 しかし、令和四年を迎えるにあたってようやく一筋の光が射した。悪夢を白昼夢に変えてくれる存在が現れた。 18歳から映画を観続けて20年。初めて日本人の映画監督を世界一と思う日が来た。70年代のアメリカン・ニューシネマが今でもバイブルだが、心のどこかでこの瞬間を待っていたと思う。 池松壮亮が「映画は心のワクチン」と訴えたように『ドライブ・マイ・カー』『偶然と想像』の濱口竜