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ドラゴンボール7つの奇跡

人生で最も影響を受けた漫画が『ドラゴンボール』

小学生は間違いなく「ドラゴンボールを読むために生きていた6年間だった」と断言できる。最良の時期に、少年時代を彩ってくれた。卒業後も人生を変えてくれた。40歳になった今もこれからも、『DRAGON BALL』から卒業することはない。

一星球:主人公が「殺人者」の設定

悟空は大猿になって育ての祖父である孫悟飯を踏み殺している。殺人者が主人公。孫悟飯は悟空が大猿に変身すること知りながらを殺めなかった。危険人物だから殺しても不思議ではない。孫悟飯の寛容は敵キャラを殺さない悟空に受け継がれる。

二星球:悟空にはオリジナルの技がない

主人公なのに悟空にはオリジナル技がない。幼少期に編み出した「猿拳」という、しょーもない技くらい。人はオリジナル性を尊ぶが、悟空のように他人の踏襲でも、その価値を高めることはできる。オリジナルを生み出すことがすべてではない。自分次第で本家を超えられる。

三星球:ベジータを殺さなかった理由

悟空は一人ではベジータに及ばなかった。だからリスペクトがある。負けず嫌いはリスペクトの同義語。魔人ブウを元気玉で消滅させるまで、悟空は敵を殺さない。魔人ブウを含め、すべての敵をリスペクトする。

四星球:悟飯が主人公になりきれなかった理由

戦闘能力の数値だけなら圧倒的に一番なのに悟飯は主人公になりきれなかった。理由は戦いが好きではなかったから。一方の悟空は戦闘を楽しんでいた。楽しんでる奴が最強。

五星球:悟空には負けが多い

悟空は初期の天下一武道会をはじめ、ピッコロ大魔王など最初は負けることが多い。そこから立ち上がる強さこそ本当の強さ。自分が無敗のボクサーや格闘家に興味はないのも、そのため。這い上がる姿にこそ人生の真実がある。

六星球:なぜ人は何度も生き返るのか?

ドラゴンボールは、とにかく何度も人が生き返る。荒唐無稽な設定ではあるが、人生は何度でも「生まれ変われる」ことを表している。後悔を抱えながらも、何度でも生まれ直せばいい。

七星球:なぜ最後が元気玉なのか?

ドラゴンボールは天下一武道会のピッコロ以降、タイマンの勝負ではなくなった。悪役のほうが独りで立ち向かっている。最後の最後は地球人全員で独り戦う魔人ブウを倒す。圧倒的なハンディキャップマッチ。勝てば官軍。それが正義。最後は魔人ブウvs.地球。ドラゴンボールの戦闘には正義の苦悩と深淵が描かれている。そして倒れていく敵キャラへの、鳥山明の無限の愛と敬意が込められている。

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