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【教育委員てどうやって選ぶの?】

芦屋市の最年少市長(26才)が公約に掲げた「教育改革」に向けて、埼玉県の元教育長に白羽の矢を立て、議会に諮ったところ、反対多数で否決された!と言うこの記事。

👤元教育委員だった私には見過ごせない記事である。

一般の人は「教育委員会」の名前は知ってても、その構成員である「教育委員」がどの様に選ばれるのかはよく知らないと思う。

「教育委員会」は都道府県、および全ての市町村にあり、一番偉いのが『教育長』で、その人を含めて5、6人で構成される。首長が指名し、議会の承認を経て4年の任期務める。イメージ的には「名誉職」か…。

教育長は常勤の公務員、委員は月に1、2回の定例会議に参加する程度。不祥事でもなければ事務局案に賛成するだけの形骸化した組織であり、余程の力や見識がなければ「教育改革」などできない。

この芦屋市では、地元の議員たちが「よそ者の自由にはさせんぞ‼️」と意思表示したのかも知れない。(広島の安芸高田市の議会と同じ図式?)


✅結論を先に言ってしまえば、教育委員は慣例に従って、

・男性委員が多いが、必ず女性を1人、及び現在子供を持つ方を「保護者委員」として入れる

・元校長先生など教育関係者を必ず入れる

・民間の経営者を入れる(私はこの枠だった)

・スポーツや文化人などのいわゆる「有名人」を入れる→こんな人も教育委員として参加してるんですよ!とのアピールのため?

☝️開かれた教育委員会のために多様性を重んじるものの、田舎の市町村の教育委員などは、寺の住職・元行政職員・郵便局長・父母の会・地元の社長なんかが務めることが多い。
(報酬は県が15〜20万円/月、市町村は交通費程度)

たまに間違った人がいて、県議や国会議員あたりに頼んで教育委員になりたがる人がいる。余程立派であると言いたげだ (笑)就任披露パーティーまでやったお爺ちゃん委員もいた(元町長→県教育委員)。

そのキャリアで選挙に出る◯◯もいる。確かに職責の順位は、①知事②副知事&教育長と最高位に位置しているのだ。


教育委員は「レーマンコントロール」(自分の責任の元、何を言っても許される)という原則があるので、私は毎度言いたいことばかり言った。全然通らないので辞表を2回も出したけど (笑)

👤やる気があれば大きな山を少しでも動かすことは可能だ。教育委員や他の行政委員報酬の減額、教員採用試験のダブルチェック、不祥事処分の見える化、など私でも出来たくらいである。(でも普通はやらないw)

☝️教育問題は全ての議員の「公約」に入っている。そして市民県民も関心が高い。それゆえ教育問題となると「待ってました!」とばかり目を覚ます議員も多い。

この芦屋市の議会が「よそ者に俺たちの教育行政を変えさせるわけにはいかないぞ!」という理由で、市長が連れてきた委員候補を否決したツケは、これから如実に出てきそうだ。

※公募で決めた副市長候補(女性)を否決した、あの石丸市長の「安芸高田市議会」と被りました。(年明けそこから講演会の依頼あり(^^; )


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